武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
武庫川女子大学建築学科 1年生
授業風景紹介
甲子園会館での授業の様子を写真で紹介します
H18年度 1年生前期
空間表現基礎演習 水彩画
甲子園会館 地下1階アトリエ1、2 (2006年6月29日)
担当:麻生 秀穂 講師、森 和正 講師
甲子園会館地下1階のアトリエ1、2での水彩画の演習です。
非常勤講師である東京大学名誉教授の麻生先生と画家の森先生に指導していただきました。
前回のデッサンでは、描く対象がありましたが、水彩画の演習で描くのは「自分の内面」です。透明水彩絵の具と筆と紙によって、自分の内側にあるものを表現しました。できあがった作品は、全員の作品をアトリエの床一面に並べて、麻生先生の講評をいただきました。
空間表現基礎演習 デッサン
甲子園会館 地下1階アトリエ1、2 (2006年6月27日)
担当:麻生 秀穂 講師、森 和正 講師
甲子園会館地下1階のアトリエ1、2でのデッサンの演習です。
非常勤講師である東京大学名誉教授の麻生先生と画家の森先生に指導していただきました。
対象は、4つの石膏像。用紙はアルシュを使い、学生達は初めて使う高級な紙を前にして鉛筆をもつ手に緊張感をもちながら、一筆一筆の感触を確かめながら、作品を完成させました。
建築数学 
甲子園会館 2階講義室 (2006年6月9日)
建築数学の講義です。少人数生で行われます。
空間表現基礎演習 いけばな
甲子園会館 地下1階アトリエ1 (2006年6月6日)
担当:笹岡 隆甫 講師
甲子園会館地下1階のアトリエ1でのいけばな演習です。
非常勤講師である未生流笹岡の 笹岡先生の指導により、いけばな演習に取り組みました。
第一回は、いけばなの歴史や現代のいけばなについての講義を受けた後、
いけばなの基本として「盛花」の方法を学びました。
これまでの演習ではいかに自己の内面を作品に出すかを要求していましたが、
いけばなでは自己の表現ではなく、花の良さをいかに引き出すかが重要です。
できあがった作品は、甲子園会館のテラスや庭に置くことによって、いけばなによる空間の演出にも取り組みました。
空間表現基礎演習 木工
課題:棟梁とつくる木の造形
甲子園会館 地下1階アトリエ1 (2006年5月23日、30日)
担当:荒木 正亘 講師
甲子園会館地下1階のアトリエ1での木工演習です。
非常勤講師である大工の棟梁 荒木先生の指導により、木を使った造形演習に取り組みました。
木の感触を確かめ、道具の使い方を習いながら各自のイメージを膨らまし、作品を少しずつ形にしていきました。
建築英語
甲子園会館 2階講義室 (2006年5月23日)
担当:ジェフリー ムーサス 講師
甲子園会館2階 講義室での建築英語の講義です。
担当である非常勤講師のムーサス先生はMITの建築学部出身で京都大学でも非常勤講師をしておられ、ご自身が改修した町家を事務所にして設計活動にも携わっておられます。現代建築のスライドによる紹介や歴史的建築物の紹介など 英語で幅広い建築学の紹介が行われています。小さな設計課題などの宿題も毎日出ます。次の時間にはそれを各自が英語でプレゼンテーションします。
丹嶺学苑宿泊研修
(2006年5月16-18日)
作品1
  玄関前テラスコーナー。L型平面の格子の各点からゴルフゲームゴールに放射状に集められたテープが作品の一つの焦点を作っている。そこから白線がテラスコーナー中に展開。近くにあった投げ輪などを取り入れた作品。投光器のライトにより天井や白い壁面に映る影が投光器の位置と共に変化し複合的効果を高めていることに気がついた。 製作中盤までは各自がばらばらに紐を取り付けていたため少々煩雑な印象となる。その後ほかの班の作品を見て、紐を何本か平行して取り付けることで線材の集合が面になることなど理解した後、メンバー内で不要な紐(特にテンションがかかっていない部分)の取り外し、必要な部分への追加など整理が行われ作品が徐々に収束した。
作品2
 玄関ホール吹き抜け。二階から垂直に降りてくる数本の併行直線群。その前を斜めに一階と二階を結ぶ線群は順次角度を変えてシェル状の面を感じさせる。二つ線群が対比的構成を見せる建築構成的作品。事前に作られていたランダム状の作品が突然撤去され、この作品に変更されたが、みんなで相談の結果どうもおかしいと気がついての思い切った転換はみごとであった。 製作時間の中盤まではお互いになんとなく作ってしまっているようで、課題の意図を各自が把握してはいるものの、どのようにまとめあげたらよいのかわからずにいるようであったが、予定時間の終盤になって思い切って作り直した。最終的に要素を最小限に絞り緊張感のあるバランスの取れた作品が出来上がった。
作品3
 玄関ホール吹き抜けの階段。くもの巣と名づけられた作品は階段の手摺から手摺へ立体的に渡された線群は数箇所の結節点があり、下から見ると数個の星が中空にあるようにも感じられる。作品をくぐるように階段を上下して作品を体感することができ、投光によって白い壁面に浮かび上がる影が作品の構成に参加するのが面白い。
 くもの巣というテーマでありながら階段という場所柄、人の動線を確保しながら製作していく。外側から眺めるだけではなく、階段をとおり作品の中に入ることでまた違う面白さ、空間を感じることができる作品である。
作品4
 一階ロビー。奥の壁際吹き抜けの隙間から併行に垂れ下がる線は、そこからは平面的移り、広がったり窄まったりしながら、ロビーの柱から柱へ大きく伸びやかに展開される。ロビー中を自由に占拠した線群は出発点と逆のコーナーへと斜めに走ってようやく終着する。途中にあったカーテン状の部分作品は作品の流れを阻害するものであったが、学生の判断で中止、撤去された。そのことに気がついたことはすばらしい。
  吹き抜けに作られた垂直の面とロビーに展開された部分の関連がいささか薄い印象を受けるがロビーの中心を強調するように放射状にのびのびとした作品となった。
作品5
 二階ホール。間仕切り手摺から斜めに張り下ろされた線群は手摺の高さでホール中に張り巡らされ水平の面を作る。低い天井の3個の北欧照明器具の光が白い線を柔らかく浮かび上がらせ、朧月夜の海を感じさせる。作品の反対側へは水の中を潜るように線群の下を移動する。
 2階ホールに幾重にも張り巡らされた線の集合が迫力ある造形となった。また柔らかな照明器具の光が線材に穏やかに乱反射し、空間に張り巡らされた線材がゆれるたびに表情が変わる作品となった。
作品6
 二階がオープンになった階段室。階段の手摺から手すりへと扇状に掛け渡された線群が下から順次上の方向へと視線を誘いながら展開する。シンプルであるが階段室空間の上昇感を上手に活かし、段状の二階天井、平行に掛け渡された照明器具ボックスなどの建築要素ともマッチした建築構成的作品。下から投光照明し、階段を上がりながら鑑賞するのがベスト。 製作当初はほかの班のような広い面積を使えないことに不安を感じるような意見もあったが階段ならではの垂直方向の空間の面白さにメンバー全員が気づくと、終始、各自が意見を述べ、さまざまな視点から紐の角度や長さを確認しながら慎重に一本一本の紐を掛けて行くという制作方法が貫かれた。その結果バランスよく構成され高さ方向をストレートに表現した明快な作品となった。
キャンプファイアー ラジオ体操
飯合炊飯 テニス
  神戸市北区の自然の中にある北摂キャンパス「丹嶺学苑(たんれいがくえん)」において二泊三日の共同生活と研修を行いました。テント宿泊、キャンプファイアー、飯盒炊飯、テニスなどを楽しむと共に、建物内に豊富に設えられた北欧の家具や照明器具を見学し、有名デザイナーによる自然素材の家具に実際に手を触れながらの手入れ作業を体験しました。また、6組の班に別れ、建物内の広いロビーや階段の吹き抜けなどを利用して、ビニールひもを張り巡らしての空間造形を競いました。その他、防災装置の説明なども行い、様々な形で建築を体験する研修を行うことができました。
北摂キャンパス「丹嶺学苑」

 
丹嶺学苑は校祖公江喜市郎の雅号の一つであ る「丹嶺」にちなみ「丹嶺学苑」(たんれいがくえん) と命名され、昭和56年10月12日に本館が竣工。 昭和61年4月23日には野外教育施設、昭和61 年3月18日に教職員宿泊施設が逐次完成し、年間約7,000人の学生・生徒・園児・教職員および 鳴松会員の研修の場として充実発展し、今日に至っています。ゆったりと落ち着いた建物と北欧製のインテリアが豊かな空間をつくり上げています。 ここでは、大学1年生と短大1年生が2泊3日、大学2〜4年生の間に1泊2日で一度、学科ごとに宿泊研修を行います。このほかゼミやクラブなどでも利用できます。
>>丹嶺学苑ホームページ  
空間表現基礎演習 陶芸
課題:「手びねり」による四角筒の制作とその再構成
甲子園会館 地下1階アトリエ2 (2006年5月9,11日)
担当:南野 馨 講師
甲子園会館地下1階のアトリエ2での陶芸演習です。
非常勤講師の南野先生の指導により、土を使った造形演習に取り組みました。
陶芸の素材である土の一番の特徴は自分の手で直接触れる時間が長い素材であることです。今回が土を触るのが初めてという人も数多くいましたが、演習時間内に土に慣れ親しみ、四角筒の再構成による造形作品を仕上げました。作品は現在乾燥中です。
空間表現基礎演習
課題:透視体と鏡面による構成
甲子園会館 地下1階アトリエ1 (2006年4月20日)
甲子園会館地下1階のアトリエ1での空間表現基礎演習です。
材料として、透明塩ビシート、半透明塩ビシート、ミラーペーパー、スチレンボード1mmを使って「透視体と鏡面による構成」の課題に取り組みました。透視体は、最近開発された各種の半透明あるいは透明のガラスあるいは最近見直された簾のような伝統的な材料が可能にした空間表現を演習します。また鏡面(アルミ、紙、ガラス、紙)を使うことによって、不思議な意外性のある空間の構成力を養います。鏡面はその物体自身の姿を消して、そこに周囲の景色を映し出して、非鏡面的な物体との間に不思議な世界を現出します。作品完成後、講評会を開き1人1人が作品の説明をして意見を交換しました。
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