武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 毎週土曜日はフィールドワーク
■H22年度後期 建築学専攻 修士1年生 フィールドワークVB 第10回新着
 「関西大学堺キャンパス 新築棟 施工現場」見学
  (建築設計実務I関連FW)
平成22年11月27日(土) 13:30〜15:45
担当:宇澤善一郎先生、柳沢准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
外壁タイルを張る様子を見せていただく タイルの落下防止を考慮したタイル下地の説明を受ける
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
サッシュの納まりを確認する
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
現場と比較しながら施工図を見せていただく 屋上防水の説明を受ける
 建築設計実務 I の関連FWとして、関西大学堺キャンパス新築棟の現場見学をさせていただきました。まずは建設会社の担当の方々より事業概要と建物概要、そして工事の進捗状況のご説明をいただいたのち、現場見学を行いました。職人の方々がタイルを張っている様子をはじめ、柱や軒下に張るタイルの下地の様子、タイルの目地の様子、サッシュや建具枠の納まり、間仕切り壁や天井を施工している様子、押出成形セメント板に張ったタイルの様子、吹付断熱の様子、防火戸の納まり、空調ダクトやチャンバーの様子、屋上やトイレや階段の施工の様子などを見せていただきました。あわせて施工図も現場と比べながら見せていただきました。学生たちは演習で現在描いている施工図を念頭に置きながら現場を見ることができ、そのため非常に実践的な質問を現場の方にしていました。図面の世界と現場の世界が結びつく体験をすることができ、今まで難しいと感じていた現場の世界を身近に理解することができる貴重なフィールドワークとなりました。
■H22年度後期 建築学専攻 修士1年生 フィールドワークVB 第10回
 竹の片付け(建築設計総合演習II関連FW)
平成22年11月27日(土) 12:30〜15:30
担当:大井准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
トラックに積める長さに稈を切断
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
あぜ道を歩きトラック付近まで稈を運ぶ
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
休憩ではお菓子とジュースとおしゃべりで元気に
 建築設計総合演習II 課題2で制作中の竹の茶室に使用する竹を11/2に伐採しましたが、不要な枝や稈(かん)は竹林の中にそのまま積んでいました。今回は、それらの片付け作業のため再度竹林を訪ねました。当日は晴天でしたが、風が強く、作業中も寒いのではないかと心配しましたが、作業を始めて15分もするとたちまち額に汗がにじむほどでした。 竹林を管理される上本氏ご夫妻ご指導の下、モウソウチクの稈を軽トラックに積める長さに切断し、山の中の一次仮置き、トラック付近の二次仮置きと段階ごとに運び出し、トラックに積み込みました。黙々と作業をする様子とは対照的に、途中の休憩では皆でおしゃべりをしながらサイダーやお菓子をおいしくいただき、また元気に作業を再開しました。なんとか二次仮置きまで行うことができ、竹林を後にしました。
■H22年度後期 建築学専攻 修士1年生 フィールドワークVB 第7回
 「三十三間堂、智積院」見学 
平成22年11月5日(土) 12:00〜18:30
担当:大井准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
三十三間堂の透視図的な外観をスケッチする
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
智積院にて 室内から池越しに庭園がみられる空間構成を見学する
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ 学生のスケッチ
 様々な特性を持つ被験者に理想の学校や病院の模型を制作してもらい、人間に潜在的に宿る心の奥の図式や空間の認識の仕方を探る手法として居住空間構成法があります。学生たちはあらかじめ授業で自閉症児や認知症患者が、模型パーツとしての壁や生徒の形をした人形を全て一方向に向けて配置した作品事例に関する説明を受けました。しかしこれは障害や病気を持つ人々に特有なものではなく、三十三間堂の1001体の仏像が同じ方向を向いて安置されているように、日本の伝統的な空間にも見られる図式です。学生たちは迫力ある仏像の配置を見学し、さらに毎年通し矢がおこなわれる建物長手方向の外観をみて一消点透視図的な空間構成も見学しました。
 続いて智積院に移動しました。風景構成法は与えられた紙に枠を書き、川、山、田んぼ、道、家など順番に描き風景を構成していく臨床心理学に関連深い芸術療法の1つです。学生たちはあらかじめ授業で幼児の絵画の特徴的な空間構成について画面手前に川を描く作品が幼児の絵画に多く見られると説明を受けました。しかし、この構成は智積院の庭園のように縁側のすぐ外に池を配置し、池越しに石や植栽を眺める空間構成と似ています。その独特の建物と庭園との関係を見学し熱心にスケッチをしました。
■H22年度後期 建築学専攻 修士1年生 フィールドワークVB 第6回
 竹の伐採(建築設計総合演習II 履修生対象) 
平成22年11月2日(火) 10:00〜17:00
担当:大井准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
上本氏の奥様から切り方を教えていただきながら作業する
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
モウソウチクの切り口を水平に移動すると竹が倒れる 切り出したモウソウチクの運び出し
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
密生したマダケの中での伐採作業
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
伐採したマダケの枝を払って必要な長さに切りそろえる
 建築設計総合演習IIの課題2では竹の茶室を制作します。そのための竹材をとりに西宮市山口町名来地区に行きました。この地域は大正年間の最盛期には竹かごが多く生産され、ほとんどの家庭で分業しながら作っていました。今回は構造体として使用するモウソウチクと屋根に使用するマダケを学生たちが伐採しました。
 まず地域で農業に携わり竹林を管理していらっしゃる上本氏ご夫妻に教えていただきながら、モウソウチクを伐採しました。来年の筍の生育を考慮し、できるだけ密生している場所からまっすぐに伸びている生育年数2,3年以上の竹を選んで地面から一尺ほどの高さで切りました。切っただけでは上の枝葉が互いに支えあい倒れないので、切り口を水平移動させて竹を倒しました。その後必要な長さに切り、山から運び出しました。
 午後からはマダケの竹林に移動し作業を再開しました。マダケは周辺の蔓性植物が枝葉に絡まり、モウソウチクに比べると細く軽量ではありますが、運び出しに苦労しました。密集しているため「本当にこの林の中に入るのですか?」と当初学生たちから不安げな声も聞かれましたが、伐採するごとに要領がわかり伐採、運び出し、枝払い、必要な長さに切るといった一連の作業を分担して行うことができました。しかし、この季節は日がくれるのも早いため、モウソウチクの林の所有者の西山さんや上本夫妻のお友達などにもお手伝い戴き、なんとか日没と同時に作業を終わらせることができました。竹は木材に比べ中が中空なので、軽く、女性でも比較的扱いやすいですが、今回は合計290本を切ったため、皆疲れて帰りのバスの中ではくたくたになって眠っていました。
■H22年度後期 建築学専攻 修士1年生 フィールドワークVB 第6回
 「INAX大阪ショールーム」見学 (建築設計実務 I 履修者対象) 
平成22年10月30日(土) 10:00〜12:30
担当:柳沢准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
INAXの方からタイルの基本知識について説明を受ける
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ショールームの見学 目地幅の違いによるタイル壁の表情の違いを確認
 建築設計実務?の関連FWとしてINAXの大阪ショールームを見学させていただきました。担当の方より、タイルの種類や寸法、乾式製法と湿式製法、酸化焼成と還元焼成、タイルの一連の製造工程など、タイルの基本知識についてスライドや動画で説明をいただいたのち、建築設計実務?で対象としている学内プロジェクト「R館(仮称)計画」に関わるタイルサンプルを見せていただきました。その後ショールームを見学し、展示されているタイル壁を実測して、目地幅によって壁の表情がかなり変わることを確認しました。また役物タイルや外装用目地材のサンプルなども見せていただき、施工方法や目地幅の参考寸法などの説明もいただきました。建築設計実務?で学生たちは外装タイルの割付図を作成しており、またトルコのイズニックでタイル製作の実習も経験しているため、積極的に質疑がなされ、非常に有意義なFWとなりました。
■H22年度後期 建築学専攻 修士1年生 フィールドワークVB 第5回
 「大阪富国生命ビル」見学 
平成22年10月21日(土) 10:00〜12:45
担当:杉浦修史先生、大井准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
屋上のヘリポートにて 敷地周辺の様子確認 ヘリゾーンの空調の方法を見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
周辺の地下道と直結するフコク生命(いのち)の森を見学
 建築設備設計論IIの関連建築物の参考として、清水建設による設計施工の竣工間近である富国生命ビルの現場を見学しました。ガラスカーテンウォールによる建物全体を大樹に見立て下層部に凹のユニットを持つ外観が特徴的な、フランス人建築家ドミニク・ペロー氏によるデザインです。 まず、このビルは4,5階の産学連携施設配置、地階を地下街へ接続させ防災性能の向上を図る、歩道状空地の整備など、地域や社会に貢献する役割も果たすといった計画の概要を豊田課長よりご説明いただきました。続いて篠田設計長よりアルミカーテンウォールの計画や引っ張り材と片持ち梁を用いた柱のないフィーレンディールという架構方法などご説明いただきました。 現場内見学では最上階のヘリポート、オフィス階、エントランスホール、アクセントに鏡を用いたダイナミックな空間を演出している地下のフコク生命(いのち)の森など見せていただきました。オフィス階ではLow-eガラスを用いたペアガラスと遮熱ブラインドによる簡易エアフローのペリゾーン空調、多様な部屋割りを想定したシステム天井など実際に見て確認しました。エントランスホールではピンカドゥという南洋材を使用した壁と床の仕上げや、エキスパンドメタルとスチールパネルによるレイヤー状壁面、ランダムな間接照明の配置について熱心に質問しメモを取る学生たちの姿が見られました。 見学後の質疑応答では海外の建築家との打ち合わせの方法や設計の手法、就職活動に関することまで話が及び、清水建設の皆様に丁寧に答えていただき、学生たちにとって非常に充実した見学となりました。
■H22年度後期 建築学専攻 修士1年生 フィールドワークVB 第4回
 「Gravitecture 大阪城」見学 
平成22年10月16日(土) 10:30〜12:30
担当:萬田准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
「Gravitecture 大阪城」(公衆トイレ)見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
「Gravitecture 大阪城」(レストハウス)見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ 学生のスケッチ
 大阪城公園内にある「Gravitecture 大阪城」と名付けられたレストハウスおよび2つの公衆トイレの見学をしました。関西で活躍する建築家、遠藤秀平氏設計の建物です。通常の建築は、屋根や床は変形しないような強度を持った部材で作られますが、これらの建築は全て薄い鉄板で作られています。薄い鉄板は重力によって大きく変形しますが、変形したままの形で、これらの建築の屋根は作られています。建物に働く力が見えるような美しい形が生み出され、構造の工夫が建築のデザインに生かされることを体験することができました。また、鉄板の溶接方法やガラスを取り付けるディテールについても学習することができました。
■H22年度後期 建築学専攻 修士1年生 フィールドワークVB 第2回
 「今井町の町並みおよび町家」見学 
平成22年10月2日(土) 10:30〜12:30
担当:大井准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
花甍にて 模型で町全体の様子を見ながら説明を聞く
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
まちなみ見学の様子
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
長年拭き掃除をして擦り減った格子をさわる 町家内部の見学
勾玉の平面形状をした五口のかまどを見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ
 建築設計総合演習IIの参考集落として橿原市の今井町を訪ねました。今井町は称念寺の寺内町であり、「海の堺、陸の今井」と言われるまでに発展した町です。中世の環濠集落がもととなり、重要 伝統的建築物群保存地区にも指定され、称念寺ほか8件の町家が重要文化財でもある、世界的にも注目される地域です。 今回はボランティアガイドの寺石氏にご案内いただき、はじめに花甍(今井町まちなみ交流センター)で町全体の模型を見ながら概要の説明を聞きました。花甍の外観見学後、町の中心的存在である称念寺をはじめ、八つ棟造りの今西家、中橋家、豊田家、河合家など重要文化財を中心にまちなみを見学しました。建物ごとに異なる鬼瓦にそれぞれ意味があることや、屋根の上の煙だしの様子、現在の建築基準法や都市計画法と当時のまちづくりの考え方の比較、当時の住民の生活に関する考え方など、学生たちはガイドの寺石氏の熱心な説明に耳を傾け、多くの質問をして、3時間があっという間に過ぎた見学でした。
■H22年度後期 建築学専攻 修士1年生 フィールドワークVB 第1回
 「カトリックたかとり教会」見学 
平成22年9月14日(火) 10:30〜12:30
担当:大井准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
震災当時の記録写真を見ながら説明を聞く
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
聖堂内部見学の様子
 建築設計総合演習IIの課題1の紙管を使用した住居と集落の参考建物として、神戸市長田区のカトリックたかとり教会を見学しました。教会内のスタジオを拠点に地域の活動に取り組むFMわぃわぃの金プロデューサーにご案内いただき、震災で被災した当時の教会の様子、ボランティアの手によりペーパードームが建設されていく様子など写真を使って説明していただきました。この地域は以前から靴工場が多く存在し、多民族・多文化の人々が生活していました。阪神大震災の際、周辺の工場からの火災が延焼し、教会の建物そのものは焼けてしまい、そこにボランティアの手により紙管によるペーパードームが建てられました。当時の建物は既に台湾に移築され、現在は主要構造部を鉄骨とした建物に建て替えられていますが、焼け残った司祭の部屋の扉や階段の手摺を使用して震災前の記憶を現在の建物に取り込んで、今も様々な国籍をもつ地域の人々の信仰の拠点となっています。大聖堂の内装にはかつてのペーパードームを思わせる紙管や膜が使われ、エントランスホールの間仕切りにも紙管が使われており、学生たちは建築に紙管を取り入れた様子をスケッチしたり、聖堂内の音の響き方を体感したり、金さんの話を熱心にメモしたりして紙管への理解を深めました。
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