武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 毎週土曜日はフィールドワーク
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第15回
 グループ1「茶室制作 」
 グループ2
「 兵庫県公館」見学
 平成23年7月23日(土) 
 
担当:グループ1 杉浦講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
茶室の制作 建具の溝彫り
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
茶室の制作 取り付けられた床柱
学生企画フィールドワークの第5回目です。2つのグループに分かれて実施しました。

<グループ1 茶室制作> 建築設計総合演習III第2課題で取り組んでいる「竹の茶室の制作」の作業です。壁の仕上げ材に使用する段ボールの切り出し、開口部枠の作成、床柱や框などの床まわりの部材の加工・取り付けなどを手分けして行いました。30日には、上甲子園キャンパスの庭に移築予定です。

建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
兵庫県公館 のじぎくをモチーフとしたシャンデリアが特徴的な大会議室
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
兵庫県公館 学生のスケッチ
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
兵庫県公館 学生のスケッチ
<グループ2 兵庫県公館 見学> 明治35年(1902)年に兵庫県本庁舎として建設され、内外からの賓客の接遇、県政の重要な会議や式典に利用されてきた歴史的建造物、兵庫県公館を見学しました。「西洋文化の窓口」神戸の文化が形成されてきた背景を学びました。
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第14回
 グループ1「関西セミナーハウス 茶室「清心庵」、唐長工房」見学
 グループ2
「 OSAKA ATATION CITY」見学
 平成23年7月16日(土) 
 
担当:グループ1 杉浦講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
関西セミナーハウス 茶室「清心庵」
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
唐長工房 版木や文様の説明をいただく
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
唐長工房 刷り工程の実演
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
唐長工房 刷りあがった唐紙
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
唐長工房 刷り工程の体験
学生企画フィールドワークの第4回目です。2つのグループに分かれて実施しました。

<グループ1> 建築設計総合演習III第2課題で取り組んでいる「茶室の制作」と関連したフィールドワークです。はじめに、関西セミナーハウスの敷地内にある杉皮葺きの屋根の茶室「清心庵」を見学。池に面し、大きな開口部を持つ個性的な茶室です。水面から反射して深い軒裏を照らす柔らかい光、緩やかに通り抜けていく風、刻々と移ろう光と影などを感じながら、茶室の空間を堪能することができました。次に、江戸時代から続く京唐紙屋の老舗「唐長」の工房を見学しました。「唐長」の唐紙は、桂離宮や二条城の襖などにも使用されています。和紙に版画の要領で文様を刷る過程を実演しながら説明をいただき、さらに学生にも刷る作業を体験させていただきました。日本文化の伝統と美意識を実感することができました 。

建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
OSAKA STATION CITY 天空の農園
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
OSAKA STATION CITY 時空の広場
<グループ2> 駅を中心とした施設を設計する際の参考として、OSAKA STATION CITYにある8つの広場を訪れ、広場のデザイン手法や実際の使われ方などについて調査しました。
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第13回
 グループ1「豊田市美術館 」見学
 グループ2
「京都美山かやぶきの里」見学
 グループ3
「神戸 旧居留地」見学
 平成23年7月9日(土) 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
豊田市美術館 外観
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
豊田市美術館 大階段
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
豊田市美術館の敷地内にある茶室「童子苑 一歩亭」
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
かやぶきの里
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
旧居留地 15番館
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
旧居留地 38番館
 学生企画フィールドワークの第3回目です。今回は3つのグループに分かれ、それぞれ別の見学先を設定しました。

<グループ1> 世界各地に多くの優れた美術館や博物館を設計している谷口吉生氏の作品「豊田市美術館」を見学しました。土地の特性や機能上の条件などを活かす、谷口氏の設計手法を、実際の空間体験を通して実地に学びました。

<グループ2> 京都府南丹市にある美山町にある「かやぶきの里」を見学。この地区は、集落全体が伝統建造物群保存地区に指定されています。日本の集落、地域産業や村おこしについて調査しました。

<グループ3> 神戸に残る外国人旧居留地を見学しました。歴史的建造物の保存、阪神淡路大震災で損壊した建物の修復方法、建物のリノベーション、歴史的建造物と都市の調和などについて調査しました。

■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第12回
 「南越養護学校、サンドーム福井、草の実保育園ほか」見学
 平成23年7月2日(土) 9:00〜21:00 
 担当:田崎教授、杉浦講師、鈴木講師  
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
南越養護学校の見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
サンドーム福井を見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
鯖江市スポーツ交流館を見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
鯖江・丹生消防組合本部庁舎を見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
鯖江市健康福祉センターを見学
 福井県にある福井県立南越養護学校、草の実保育園、真宗寺(本堂、門徒会館、客殿)を見学しました。またサンドーム福井、鯖江市スポーツ交流館、鯖江市役所新庁舎、鯖江・丹生消防組合本部庁舎、鯖江市健康福祉センターも見学しました。いずれも建築学科学科長の岡崎教授の監修により設計されたものです(真宗寺本堂は改修工事を監修)。
 福井県立南越養護学校では、今年度校長として着任された小林幸子先生から、学校の概要について説明を受けました。次に、管理棟、幼小学部、食堂、特別教室棟、体育館、宿泊学習棟の順に見学しました。教室、トイレのほか、RCと木構造、鉄骨造の特性を生かした混構造、小屋組、教室やテラスと専用庭のつながり、外構計画、雁行の屋根の連なる美しさなど、多彩な内容の説明を行いながら見学しました。
 サンドーム福井では、正面広場、ドーム内部(1階、上階)の順に見学しました。逆遠近法の広場、ゲートウォール、パンタドーム構法の滞雪形屋根とヒンジ、スペースフレームと天井膜、空調ダクト他設備、麻生先生による壁画、越前耀変タイル、装飾金物などを見学しました。(財)福井県産業会館南谷様のご厚意により、内部の照明を全部付けていただきました。ちょうど、出ている可動席と出ていない可動席があったこともあり、実際の使われ方の様子がよくわかったと思います。
 鯖江市スポーツ交流館では、鯖江市体育協会事務局長 吉田芳和 様の案内で、1階アリーナ、2階の順に見学しました。歌舞伎の色に塗り分けられた柱とガラスブロックを組み合わせた外観、不完全トラスを用いたアリーナ、テント膜によるダクトなどを見学しました。 草の実保育園では、遊戯室の木造トラスによる小屋組、折れ曲がりながらつながる保育室や廊下まわりなどを見学しました。続いて真宗寺本堂、門徒会館、客殿の順に見学し、本堂と築地本願寺との関係、門徒会館の宗教的空間、柱の通りからはずして設けられた客殿回廊のガラス窓を介した内外空間のつながり、回廊から見た雁行屋根の重なりなどを見学しました。
 鯖江市役所新庁舎、鯖江・丹生消防組合本部庁舎では、タウントラス、シンボルタワー、消防署の外観等の説明ののち、10分程度見学しました。最後に鯖江市健康福祉センターに立ち寄り、双子の棟、南北軸、東西軸、吹抜けホール、階段等の説明ののち、10分弱程度見学しました。
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第11回
 「司馬遼太郎記念館 」見学
 平成23年6月25日(土) 9:30〜13:30 
 外部講師:
三宗司郎先生  
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ガラスで囲われた半屋外のアプローチ通路
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
階段室のステンドグラス
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ
 学生が企画したフィールドワークを実施しました。 安藤忠雄氏設計の司馬遼太郎記念館を見学しました。設計者が作家 司馬遼太郎の個性、世界観をどのように解釈し、象徴化・空間化したか、同一の敷地内にある司馬遼太郎氏の自邸と記念館との調和と対立の様相、高さ11メートルの書庫がそびえる大空間を内包する記念館を周囲の街並みになじませる手法、見学者の動線に沿ってダイナミックに展開する風景シークエンスの構成手法など様々なテーマを持って空間を観察・分析しました。
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第10回
 「加古川ウエルネスパーク 五感の森」見学
 平成23年6月18日(土) 12:30〜18:35 
 担当:柳沢准教授  
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
日建設計 森山明氏にご案内いただく ハーブ園の見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
調整池の解説をいただく バードバス
 加古川ウエルネスパークの「五感の森」を見学しました。加古川ウエルネスパークは加古川市の施設で、8万平米の敷地の中にウエルネスセンター棟、図書館棟、音楽ホール棟が建ち、それらの建物の周りを五感の森が取り囲みます。ランドスケープ設計を担当された日建設計の森山明氏にご案内をいただきました。ハーブや樹木の名前を、実物を見ながら教えていただくとともに、地形の捉え方、樹木選定のポイント、調整池の考え方、周辺の自然との対応を考えた岩の配置、鳥のことを考えたデザイン、建物内からの見え方など、設計者ならではの視点から「五感の森」の設計ポイントを詳細に解説していただきました。建築とは違うランドスケープの観点からの解説をいただき、非常に新鮮で、視野が広がる、充実したFWとなりました。
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第9回
 「神戸ファッション美術館 」見学
 平成23年6月11日(土) 9:30〜12:30 
 外部講師:
三宗司郎先生  
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
宇宙船への入り口を思わせるようなエントランス
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
張弦梁で支えられたホール天井
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ
 学生が企画したフィールドワークを実施しました。本学科の非常勤講師、三宗司郎先生の設計による神戸ファッション美術館を見学しました。 実際の建築物を見学しながら、三宗先生から、デザインプロセスやデザインの拠り所となった理論について解説をいただき、デザイン手法について実地に学ぶことができました。
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第8回
 「北山台杉林、磨き丸太の加工場、北山杉の里総合センター、
  磨き丸太倉庫群」見学
 平成23年6月7日(火) 9:30〜19:30 
 担当:岡崎教授、杉浦講師、天畠講師
 外部講師:岩井吉彌先生、吉田博宣先生
今回のフィールドワークは、修士課程1年生と2年生の合同で実施しました。室町時代から茶室や数寄屋の建築用材として重用されてきた北山台杉の林、磨き丸太の加工場、杉材展示場、磨丸太倉庫群などを見学し、北山杉の育林技術、加工技術、歴史などについて学びました。
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
旧磨丸太倉庫群 岩井先生による解説
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
旧磨丸太倉庫群
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ 旧磨丸太倉庫群
はじめに、清滝川沿いに立ち並ぶ風情ある旧磨丸太倉庫群を見学。吹き抜けや中3階のある複雑な造りや丸太を雨から守る深い庇が特徴的です。まず倉庫群の前で、北山杉の歴史や育林技術、育林にかかる膨大な手間、伝統的な倉庫群の保存活動の取り組みなどについて、元京都大学農学研究科森林科学専攻教授で自ら北山杉林を所有しておられる、岩井吉彌先生、本学科非常勤講師の吉田博宣先生より解説をいただきました。その後、倉庫群を各自見学・スケッチ。複雑に入り組んだ路地と町並みも見学しました。
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
磨丸太の加工場 加藤氏による丸太の乾燥方法の解説 磨丸太の加工場 磨き丸太のプレカットの工程を見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
磨丸太の問屋 修士課程2年生の建築設計総合演習課題「茶室の制作」で使用する垂木や柱を吟味して選定
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
磨丸太の問屋 磨き丸太の目利き体験
次に、北山杉の加工場・問屋の加藤林産を見学。磨き丸太の加工時期ではないため、実際の加工の様子は見られませんでしたが、専務の加藤曠之氏の詳しい解説のもと、加工工程に従って工場内を回り、皮むき、磨き、乾燥の工程、人工と天然の絞り丸太の違いなどについて学びました。磨き丸太のプレカットの様子は実際に見学できました。 加工場の見学の後、修士課程2年生の建築設計総合演習IIIの第2課題「茶室の制作」で使用する北山杉の垂木および柱を学生自らが、形状、色、表情などを考慮して選定しました。 また、磨丸太の倉庫で、数ある磨き丸太をよい物順に並べ替える目利き体験を行い、加藤氏より、肌理の細かさや丸さなど品質を見極める基準などを教えていただきました。
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
北山杉の里総合センター 大会議室 松本氏による解説
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
北山杉の里総合センター 北山杉がふんだんに使用された小会議室の見学
その後、北山林業地域の振興を目的に成22年4月にオープンした北山杉の里総合センターに移動。大会議室で、京都北山丸太生産協同組合理事の松本吉弥氏から北山丸太について解説をいただいた後、育林過程と技術に関するビデオを鑑賞しました。また、北山丸太や京都の木材をふんだんに使用してある展示ホールや小会議室、テラスなどを見学しました。
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
北山台杉林 岩井先生による解説 北山台杉林 岩井先生による枝打ちの実演
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ 北山台杉
最後に、岩井先生が所有しておられる北山台杉の林を見学。北山独特の台杉による丸太の生産手法、手入れの方法、杉の種類と形状の違い、鑑賞樹としての用途などについて解説をいただきました。また岩井先生自ら枝打ちの実演もしていただきました。

歴史から育林、加工まで北山杉の文化についてしっかりと頭と体に刻むことができました。

■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第7回
 「大覚寺、北野念仏寺、祇王寺」見学 
 平成23年6月4日(土) 9:40〜15:50
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
祇王寺境内
 修士設計のための参考建物調査として、大覚寺、北野念仏寺、祇王寺を見学しました。静かな池と御所のような雰囲気を持つ大覚寺、黄泉の国の再現を思わせる北野念仏寺、苔の庭の中にひっそりと佇む祇王寺と、それぞれの日本の空間の特徴を学びました。
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第6回
 「妙喜庵待庵」見学 (建築設計総合演習III 履修者対象)
 平成23年5月28日(土) 11:40〜15:05 担当:杉浦講師、鈴木講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
なら工芸館で奈良まちづくりセンター理事長の室氏から解説をいただく
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ
 日本空間の真髄であり、千利休の作と伝えられる国宝の茶室待庵を見学しました。待庵は、建築設計総合演習IIIの第2課題で制作する茶室と同じ2畳です。はじめに住職より、5分程度、妙喜庵および待庵の歴史などについて説明をいただきました。その後は自由に見学・スケッチ。簡素に徹する空間の聖化、各部寸法の厳密なバランスによって生じる緊張感、光と闇による空間の演出などを体感しました。雨天でしたが、晴天時とはまた違う風情を味わうことができました。
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第6回
 「妙喜庵待庵」見学 (建築設計実務II 履修者対象)
 平成23年5月14日(土) 10:00〜13:30 担当:大井准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
茶室のにじり口と次の間の連子窓より内部を見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
書院の縁側から外観を見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ
 現存する利休の唯一の遺構である待庵を見学しました。待庵は天王山合戦の時代に羽柴秀吉が利休を山崎に呼び、つくらせたといわれるお茶室です。その後一度解体され1610年に妙喜庵に移築されました。たった2畳の茶室ですが、床の間の入隅を埋めるように塗りまわす室床という手法や、駆け込み天井と竿縁天井を組み合わせるなどの工夫により空間が広く感じられます。この日は初夏の陽気で、ほの暗い茶室内部を覗き、太陽に輝く周辺の木々との対比を体感しました。学生たちは茶会に招かれた客になったつもりで書院からにじり口の前まで歩いたり、内外のスケッチを描きました。ごく小さな茶室ですが1時間の見学が一瞬のように過ぎました。
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第5回
 セミナー「ベルギー 木の匠の技」
 平成23年5月7日(土) 担当:大井准教授
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
セミナー 豊富な写真を用いた説明で知識を深めた 特別展見学の様子
 ベルギー南部のワロン地区は、西ヨーロッパでは稀な伝統的木造建築が遺る地域です。この地域ではフランス系の大工技術が主体ですが、一方でドイツの影響も見られます。セミナーではベルギーでの木材の植生分布、伐木と運材・木どりといった、完成した建築物を見るだけでは知りえないことについてお話をうかがえました。さらに木構造の起源と歴史的・技術的変遷、フランス都市部の木造建築、ドイツの木造建築の装飾技術、各国の大工道具の比較についても理解を深めることができました。その後、軸組模型や伐木の映像、ベルギーの大工道具などが展示された特別展を見学しました。
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第4回
 「奈良町」見学
 平成23年4月30日(土) 13:30〜15:15 担当:大谷教授、杉浦講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
なら工芸館で奈良まちづくりセンター理事長の室氏から解説をいただく
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
奈良町散策の様子
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
奈良町散策の様子
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
町家(ならまち格子の家)見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
元興寺 日本最初の瓦屋根を見学
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
今西家書院 見学
 伝統的な町や集落の成り立ち、街並の保存と調和、土地の気候風土に根ざした建築物の計画方法などについて理解を深めるために、奈良町を訪れました。はじめに、なら工芸館で奈良まちづくりセンター理事長の室氏および建築士の倉本氏から、奈良町の歴史、町家の特徴、現在の建築に対する法規制、伝統的な町家住まいの作法の啓蒙活動などについて解説をいただいきました。その後、奈良町を散策しながら、実地に、京都と比較した奈良町の町家の特徴や伝統的な町家を改修した商業施設や集合住宅の問題点などについて解説をいただきました。
 次に、奈良町成立以前なら町付近一帯を占め、隆盛を誇った元興寺を見学。全身となる法興寺(6世紀)以来使用されている日本最初の瓦屋根(行基葺)および収蔵庫を見学・スケッチしました。
 その後、かつて興福寺大乗院家の坊官の居宅であった今西家書院を見学。書院、茶室、庭園を見学・スケッチし、室町時代から改修を重ねつつ今なお生き続ける伝統建築の空間を、茶室や書院を通り抜けるさわやかな風とともにゆったりと堪能できました。
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第3回
 「紙管に関する講義」
 平成23年4月23日(土) 13:00〜15:20 担当:杉浦講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管の構造特性の解説
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管の製造方法の解説
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
様々な種類の紙管の実物に触れる
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
質疑応答の様子
 これまでに建築家 坂茂氏、構造家 手塚升氏らとともに紙管の建築の建設に取り組んでこられた紙管メーカーの株式会社昭和丸筒より講師を招き、紙管に関する講義をいただきました。講義のテーマは「紙管の用途、製法、建築材料への可能性について −ハノーバー万博に本館を参考として−」。昭和丸筒の山口氏より、紙管の用途・種類、紙管の製造方法、紙管原紙および紙管の物性(湿度との関係、構造強度、断熱、吸音など)と長所や短所、再生システム、紙管を使った建築事例とその施工プロセス、建築に使用する際の問題点、構造材として使用するための法規的対応などについて、実物見本や、動画などを用いて詳しく解説いただきました。  講義の途中および最後の質疑応答では、「防水加工はどのようにするのか」「防水加工した紙管はリサイクルできるのか」「曲げや断面形の加工は可能か」など多数の質問があり、活発な意見交換がなされました。 建築設計総合演習IIIで紙管の集落を計画する学生にとって非常に有意義なフィールドワークとなりました 。
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第2回
 「国立民族学博物館 」見学
 平成23年4月16日(土) 11:30〜16:00 担当:中村教授、杉浦講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
国立民族博物館 見学の様子 
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
国立民族博物館 見学の様子 
 建築設計総合演習IIIは、世界に視野を向け、様々な風土、文化、民俗や風習を知り、都市や建築などの生活空間とのかかわりについて理解し、自らの計画に反映させることを目標とします。第1課題では、世界各地から特徴的な風土の土地を各自で選定し、そこに紙管を使用した住居とそれらによる集落を計画します。そのために、国内外に存在する様々な伝統的住居や集落について調査し、生活空間と気候、地形、文化、民俗、風習とのかかわりについて理解し、住居や集落、そこに生きる人々の生活の生き生きとしたイメージを持つことが重要です。  国立民族学博物館において、世界各地の衣、食、住、信仰、音楽、生業などに関する展示物を総合的に見学、映像ライブラリーで世界の集落や住居に関するビデオも視聴し、各自の敷地選定や設計案を具体的にイメージするための参考にしました。さらに博物館の図書室(60万冊以上所蔵)で文献調査を行いました。
■H23年度前期 建築学専攻 修士2年生 フィールドワークVI 第1回
 「モックアップモデルの解体」
 平成23年4月9日(土) 9:30〜13:00 担当:大井准教授、杉浦講師
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紙管の建築の解体
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
スペースフレームの解体
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
竹の茶室の解体
 昨年度の建築設計総合演習で作成したモックアップ(紙管の小屋 および 竹の茶室、スペースフレームのドーム)を解体しました。紙管の小屋 および 竹の茶室の解体時には各部材に名称ラベルを貼付け、整理して保管。また、昨年の建築設計総合演習I・IIでこれらの課題に取り組んだ学生から、今年度建築設計総合演習IIIで同課題に取り組む学生に、技術的な注意事項・問題点などの引き継ぎを行いました。
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