武庫川女子大学東京センター主催の講演会シリーズ『わが国の近代建築の保存と再生』の第12回目の講演会「京都の近代建築」が、2月7日（土）に東京丸の内の日本工業倶楽部会館で行われました。今回は京都工芸繊維大学大学院教授の石田潤一郎氏、同大学院教授の中川理氏のお二人をお招きしてご講演をいただきました。

　 石田潤一郎氏からは「京都は洋風建築の宝庫だ」というタイトルでご講演をいただきました。災害による焼失の少ない京都は、さまざまな時代や工法の建築を見ることのできる標本箱としての価値があると示されました。“官”の東京や“民”の大阪とは異なる京都の近代建築について、“古都”“大学都市”“産業都市”“宗教都市”“武田五一とそのスクール”という5つのキーワードにもとづいて紹介していただきました。また、京都府庁舎旧本館や聴竹居など、お勧めの名作6点の見どころも解説いただきました。

　 中川理氏からは「《京都策》-　再生をめざす都市と建築の変革」というタイトルでご講演をいただきました。はじめに、蛤御門の変や明治の東京遷都によって著しく衰退した京都を再生させ、工業都市へと発展させるための方策について説明いただきました。さらに、琵琶疎水によって大きく変化した鴨東地区、特に岡崎界隈の文化ゾーン形成過程や、道路拡幅事業による四条通りの変貌、橋梁架け替えなどの三大都市計画事業によって変わっていった京都のまちについて詳細にお話いただきました。

　 今回も多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。今後も引き続き、日本各地の近代建築について紹介していきます。次回は2015年5月9日（土）に「横浜の近代建築」と題しまして、吉田鋼市氏（横浜国立大学名誉教授）と国吉直行氏（都市デザイナー、横浜市立大学特別契約教授）をお招きします。どうぞご期待ください

1. Webでのお申し込み
　下記専用お申し込みサイトで申込フォームに必要項目を記入してお申し込みください。 　
　http://www.dignet.jp/mukogawa-u/tokyo_r11/seminar/tokyo_seminar_1.html

2. 郵便はがき、Fax, E-mailでのお申し込み
　郵便はがき またはFax, E-mailにて 下記を明記の上、お申し込みください。 抽選結果はハガキでお知らせします。ハガキの場合は1枚で2名様まで応募できます。 　
　１．講演会名称 　
　２．応募者全員の氏名(ふりがな)、年齢、性別 　
　３．郵便番号・住所 　
　４．電話番号、Fax番号 　
　５．E-mailアドレス
　
　締切　平成27年1月16日(金) 当日消印有効

Faxの場合：0798-67-4505 　

E-mailの場合：arch@mukogawa-u.ac.jp