武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■2016年度 トルコ文化研究センター研究会 第3回


2016年度
トルコ文化研究センター 研究会

第3回


パキスタン・ガンダーラ遺跡の保存整備と建築史研究

講師:
増井正哉 氏
(京都大学大学院人間・環境学研究科 教授)

トルコ文化研究センター
会場の様子
 

 2016年度第3回トルコ文化研究センター研究会が2017年3月14日(火)に甲子園会館にて行われました。今回は京都大学大学院人間・環境学研究科教授の増井正哉氏をお招きして「パキスタン・ガンダーラ遺跡の保存整備と建築史研究」というタイトルでご講演をいただきました。
 まずは増井氏の調査履歴、ガンダーラの仏教寺院について概説していただきました。そして、先生が1983年から携わっておられる、ラニガト遺跡における発掘調査の目的や成果、調査後の保存・修復作業について、実体験を交えたリアルなお話をご紹介いただきました。その中では、寺院の構造体である石積みの種類や使用されている材料・築造面を分析することにより、伽藍構成の変遷、奉献塔基壇の形態の変遷が明らかになったことをご教示いただきました。
 また、遺跡の保存・修復を行う際に必要な知見となった類例調査の結果から推測できる、塔基壇の隅部や肘木などの詳細部の納まり、実際にラニガト遺跡で行われたキャッピング等の修復作業に関わるテクニカルな話題もご提供いただきました。大変密度の濃い、興味深い研究会となりました。

 
トルコ文化研究センター

>>2016年度 第2回  >>2016年度 第1回

日時
2017/3/14() 13:30〜16:00  
会場
上甲子園キャンパス 甲子園会館 講義室 K-222
西宮市戸崎町1-13 <JR「甲子園口」駅下車徒歩7分> >>甲子園会館へのアクセス
講師:増井正哉 (京都大学大学院人間・環境学研究科 教授)
プロフィール
京都大学工学部卒、同大学院修了。博士(工学)。京都大学工学部助手、奈良女子大学生活環境学部教授を経て現職。1983年から1992年まで京都大学学術調査隊の隊員としてパキスタン・ラニガト遺跡の発掘調査に参加する。1994年から2008年まで、ユネスコ信託基金による同遺跡の保存修復事業の責任者を務める。専門は建築史・文化遺産の保存・活用。
 
■参加対象者入場無料・事前申込不要 (学外の一般の方も参加可能です) 
■問い合わせ先
武庫川女子学トルコ文化研究センター TEL:0798-67-4501
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