建築学科 Q&A

Q.なぜ1人1台の製図机とパソコンを完備しているのですか? 

A.今までの日本の大半の建築学科では、スタジオの面積が狭く、製図机は学生数に対して大幅に不足しております。その結果、製図机は共用です。すなわち学生たちは設計演習の時間が終わると次の時間までに、描いている途中の図面や作りかけの模型など、すべての持ち物を片付けないといけません。
結局、自宅や下宿で設計をせざるをえないことになり、製図室に人影がなくなるか、一部の学生に占拠される状態になります。
教師と学生が一対一の対話型教育を行う設計演習を実現するのは困難なことです。 スタジオ内には一人ひとりに占用の製図机があり、設計演習に必要な欧米並みの環境が十分に確保されています。また各製図机にはコンピュータが完備され、常にインターネットに接続可能です。学生たちが毎朝登校すると、まず自分の机の下のロッカーに荷物を置き、午前中は講義を受け、午後からはスタジオに戻って夜遅くまで設計演習に取り組みます。教員はスタジオ内の学生の机を一つずつ回り、教師と学生が一対一の対話型の設計演習を行います。

Q.大学院に進学せず、
 学部4年間だけで卒業することは可能ですか?

A.もちろん大学院に進学せず、学部4年間だけで卒業することも可能です。卒業後社会で建築に関する実務経験を2年積めば、一級建築士の受験資格も得られます。ただし、5年の教育期間を要求している UNESCO-UIA建築教育憲章には対応できません。また、現在主要大学の建築学科では、卒業生の半数以上が大学院修士課程に進学しています。建築設計事務所や建設会社などで専門職として活躍している人の大部分は、大学院修士課程修了者です。

Q.他大学の建築学科と違って工学部にありませんが、
 一級建築士の受験などで不利になりませんか?

A.他大学の工学部にある建築学科と同様に、環境、設備、構造、材料、施工など、建築を学ぶ上で必要な科目は全て開講します。一級建築士に必要な専門知識を得るだけでなく、JABEE(日本技術者教育認定機構)の認定基準にも対応できるカリキュラムになっています。よって、工学部にある建築学科と比較して不利になることは何もありません。

Q.数学や物理などの理数科目が苦手ですが、大丈夫でしょうか?

A.建築の構造や設備などを学ぶ場合、数学や物理の知識は不可欠であり、これらの科目が得意であるに越したことはありません。ただ、たとえ高校で文系クラスにいる場合、あるいは物理が未履修の場合でも、数学I・A・II・Bの範囲を十分理解しておれば、本学科入学後に習得するチャンスがあります。また「英語」または「国語」と「数学I・A・II・B」の2教科で受験できる入試もあり、文系の人でも能力のある人は挑戦しやすい様に配慮しています(詳細は入試案内や募集要項などを参照してください)。


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