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武庫川女子大学大学院 建築学専攻修士 2年生
「建築設計総合演習III」 |
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建築学専攻の授業の様子を写真で紹介します
(最終更新 2011/8/27)
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計総合演習 III
「課題2:竹の茶室の制作」 第11,12週 |
2011年7月26日〜8月3日 13:05〜16:20
担当:岡崎教授、大谷教授、杉浦講師
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壁の仕上げ材となる段ボールを切り出すための実測 |
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壁の仕上げとなる段ボールの切り出し
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ちんくぐり(床脇壁の開口)の位置や大きさの検討 |
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落とし掛けおよび無目の取り付け
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床板の制作 薄縁を地板に貼付ける |
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移築する敷地の締め固め、コンクリート平板ブロックの設置、レベル出し |
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建具に障子紙を貼る
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床束および足固めの制作 |
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一旦完成した茶室を解体
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屋根をクレーンで再び地上に降ろす |
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2枚のパーツに解体された屋根
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解体後、整理して並べられたパーツ |
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重い部材はトラックで敷地に運ぶ
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トラックに積み込まれる屋根 |
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屋外での組み立て作業 土台・床の組み立て
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屋外での組み立て作業 柱の設置・壁の建て込み |
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屋外での組み立て作業 屋根の設置
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屋外での組み立て作業 2枚の屋根パーツの合体、棟瓦の設置 |
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屋外での組み立て作業 内装仕上げ |
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屋外での組み立て作業 外装仕上げ |
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完成した茶室影 |
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完成した茶室 |
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完成した茶室 |
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完成した茶室 木々に囲まれてたたずむ
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完成した茶室 光の陰影の世界 |
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完成した茶室 室内から縁側越しに庭を望む |
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先週までの作業で、壁や屋根の大きな構成はほぼ出来上がりました。建具の制作、床まわりの造作など細部の作業や壁の仕上げ作業に集中しました。建具に障子紙をしわにならないように貼るのは学生にとってなれない作業です。壁の仕上げとして段ボールを竹の柱の輪郭に合わせて切り出すのは非常に骨が折れます。北山杉の床柱や相手柱をノミで削って加工する作業は失敗が許されません。それぞれが困難な作業ですが、試行錯誤を重ね、7月29日には、見事に施工実習室内で完成しました。
息つく間もなく、次は屋外への移築準備に取りかかります。移築先は上甲子園キャンパス内、建築スタジオ北側の広場と森の境あたりです。今回制作する茶室は、壁をパネル化するなどして組バラシ可能な設計にしてあります。室内で完成したその日のうちに、持ち運び可能なパーツに分解しました。並行して、屋外に設置することを考慮して床の位置を上げるために、既存のものよりも長い床束およびそれらを固定するための足固めを制作。また、移築先の敷地にコンクリート平板ブロックを水平に設置しました。
7月30日から移築作業に取りかかりました。重さ100キロを超える屋根のパーツと床組はトラックまで敷地で運搬。4日かけて組み立て直し、8月3日には移築が完了しました。また茶道口とにじり口を隔てる衝立と縁側を作成して設置。さらに全員で手分けして、茶室の図面を作成し、図面集を作りました。2ヶ月半を費やした竹の茶室の制作は、8月5日ついに完成に至りました。 |
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計総合演習 III
「課題2:竹の茶室の制作」 第9,10週 |
2011年7月11日〜7月21日 13:05〜16:20
担当: 大谷教授、芳谷先生、杉浦講師
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抑え竹の取り付け |
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竹の棟瓦の加工
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壁パネルの建て込み作業 |
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小屋部分をつり上げるための補助材およびトラスの取り付け
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小屋部分をクレーンで吊り上げる |
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小屋の位置を微調整して設置 |
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棟上げ完了 記念撮影 |
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床まわりの柱の加工 |
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建具の溝掘り加工
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壁パネルの仕上げ材となる段ボールの切り出し |
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屋根の押さえ竹を取り付け、竹の棟瓦を取り付け、小屋部分の地組が完了しました。小屋をクレーンで吊り上げるために必要なトラスや補助部材を小屋部分に取り付け、柱・頭つなぎ材のフレームに壁パネルをはめ込み、7月14日についに棟上げを実施。茶室の概形が姿を現しました。また、にじり口や茶道口などの建具制作や溝の加工、床柱・落とし掛け・床框などの内部の造作、壁の仕上げ材である段ボールの取り付けにも着手しました。課題期間の終盤を迎え、学生たちの作業にも拍車がかかり、急速に出来上がりの姿に近づいていきます。建具や壁パネル、床まわりの詳細図面の作成にも取りかかりました。また、7/21には、日建設計の芳谷先生にスケッチパースの指導もいただきました。 |
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計総合演習 III
「課題2:竹の茶室の制作」 第7,8週 |
2011年6月27日〜7月7日 13:05〜16:20
担当: 岡崎教授、大谷教授、杉浦講師、鈴木講師
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小屋組の制作 シュロ縄で部材を結んで固定する |
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垂木の上に取り付ける小舞の制作
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垂木の端部を切りそろえる |
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完成した小屋の骨組み
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小屋組みの上によしずを設置 |
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杉皮葺きの作業計画に関するミーティング
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加工しやすいように杉皮を水に濡らして柔らかくする |
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杉皮を規定の長さに鉈で切断
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杉皮葺きの作業 |
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杉皮葺きの作業 |
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棟部分の杉皮葺き |
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屋根短部を鉋で削り美しく揃える
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屋根短部を鉋で削り美しく揃える |
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屋根の押さえ竹を取り付け、竹の棟瓦を取り付け、小屋部分の地組が完了しました。小屋をクレーンで吊り上げるために必要なトラスや補助部材を小屋部分に取り付け、柱・頭つなぎ材のフレームに壁パネルをはめ込み、7月14日についに棟上げを実施。茶室の概形が姿を現しました。また、にじり口や茶道口などの建具制作や溝の加工、床柱・落とし掛け・床框などの内部の造作、壁の仕上げ材である段ボールの取り付けにも着手しました。課題期間の終盤を迎え、学生たちの作業にも拍車がかかり、急速に出来上がりの姿に近づいていきます。建具や壁パネル、床まわりの詳細図面の作成にも取りかかりました。また、7/21には、日建設計の芳谷先生にスケッチパースの指導もいただきました。 |
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計総合演習 III
「課題2:竹の茶室の制作」 第5,6週 |
2011年6月13日〜6月23日 13:05〜16:20
担当: 岡崎教授、芳谷先生、田崎教授、大井准教授、杉浦講師、鈴木講師
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下地窓を組み込む壁パネルの構造、寸法、施工手順などの検討 |
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壁パネルの仮取り付け
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北山杉の垂木を並べて、その配置や使用部位などを検討 |
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垂木の切断 |
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垂木と軒桁、棟木の接合方法の検討
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垂木と垂木、棟木と垂木の接合部分の試作 |
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荒木棟梁による縄の結び方の指導
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半割にする相手柱の墨だしと加工 |
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垂木接合部の加工
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小屋組を地上で組み立てはじめる |
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垂木に広小舞および小舞を取り付ける |
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仮組が完了した小屋組 |
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先週から引き続き、壁パネルを制作しました。下地窓やにじり口などが取り付く壁パネルは、詳細な工作図を作成し、十分に検討してから制作します。並行して、小屋部分の制作にも取りかかりました。垂木に使用する北山杉の小丸太を並べ、その配置を検討。さらに垂木と棟木や軒桁との接合方法を試作しながら検討しました。これらの杉の小丸太は、6月7日のフィールドワークで訪れた北山杉の加工場で学生が選定して購入したものです。十分検討を重ねた後、垂木や相手柱を切断加工し、小屋組の組み立てに取りかかりました。また、非常勤講師の荒木棟梁の指導で、垂木と小舞などの部材同士を、釘を使わず、縄で縛って固定する方法も学びました。
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計総合演習 III
「課題2:竹の茶室の制作」 第3,4週 |
2011年5月30日〜6月9日 13:05〜16:20
担当: 岡崎教授、芳谷先生、田崎教授、大井准教授、杉浦講師、鈴木講師
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敷地調査 |
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客や亭主の動線や風景を考慮して茶室の配置を
決め、縄張り |
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敷地調査結果に基づいて、茶室の配置と平面構成を検討 |
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茶室の模型を作成
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CADによる透視図で内観の検討 |
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床組の制作
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竹の柱や頭つなぎ材の取り付け |
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壁パネルの作成 |
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小屋組と天井の試作・検討
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芳谷先生の指導のもと茶室のスケッチパースを作成 |
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今回の課題は、はじめに室内で茶室を一旦完成させ、その後、キャンパス敷地内の屋外に移築することが最終目標です。皆で移築先の敷地を選定し、どのように配置するかを検討しました。また、先週、茶室の平面構成などについて検討しましたが、様々な資料を調べ、検討を重ねるほどに茶室の設計の奥深さを実感させられました。最終的に屋外に設置されたたときの、お茶席での客や亭主の作法や振る舞いや風景の見せ方を考慮し、再度、茶室の設計案を練り直しました。
また、変更前の案と変更後の案、千利休の待庵の模型をつくり、内部空間の検討をしました。案の検討と並行して、案が確定している部分の壁パネルや床組部分の制作、柱の取り付け、小屋部分の試作に取り組みました。
6月9日には、日建設計で様々な透視図を作成してこられた芳谷先生を講師に招き、現在作成中の茶室の外観および内観パースを各自が手描きで作成。スケッチパースの表現技法を学ぶとともに、茶室のデザインを確認しました。
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計総合演習 III
「課題2:竹の茶室の制作」 第1,2週 |
2011年5月16〜26日 13:05〜16:20
担当: 岡崎教授、田崎教授、杉浦講師、鈴木講師
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第2課題では、日本人になじみの深い「竹」を主に使い、学生の共同作業により実際の茶室を手作りで設計・制作します。作業を通して、茶室の意匠や背景にある思想を学ぶとともに、自ら施工方法を工夫し、また自律的に工程を管理できる能力を身につけることを目標とします。 |
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透視図スケッチの描き方の解説 |
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模型を作成して意匠、構造、施工を一体的に検討 |
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講評会の様子 |
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課題説明の後、施工実習室に場所を移し、いくつかのグループに分かれ、壁や土台回りのなどの部分を試作して、デザインの可能性の検討に取り組みました。毎回の演習の後、ミーティングを行い、各グループの作業内容について互いに発表を行い、全員が作業内容を理解します。その上で、各学生が毎回の作業内容を写真とともにA3用紙にまとめ、クリアファイルにファイリングしていき、これが最終成果物の一つとなります。 |
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茶室のデザイン、施工方法の検討 |
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床組部分の制作 |
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茶室のデザイン、施工方法の検討 |
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教員が作成した設計案や先日制作した床組や壁のモックアップをたたき台にして、議論を重ね、床組や壁のデザインや施工方法について検討しました。方針が確定したところで、通り芯の墨だし、床組の制作に取りかかりました。 |
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茶室のデザイン、施工方法の打ち合わせ |
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茶室のデザイン、施工方法の打ち合わせ |
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茶室の平・立・断面の案を各自で作成し、発表 |
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竹の柱および頭つなぎ材の仮組 |
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制作作業を一旦中断し、茶室の設計案の検討をしました。各自で案を作成→発表→皆で議論を繰り返し、茶室の平面、立面、断面、詳細部のおさまりなどの方針をほぼ決定しました。その後、制作作業を再開し、床組の上に竹の柱と頭つなぎ材を仮組しました。 |
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計総合演習 III
「課題1:紙管を使用した住居と集落」 講評会 |
2011年5月14日 9:00〜13:00
担当: 岡崎教授、中村教授、田崎教授、杉浦講師
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講評会の様子 |
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講評会の様子 |
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完成した原寸モデルの前で記念撮影 |
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学生の作品 |
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学生の作品 |
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学生の作品 |
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建築設計総合演習IIIと建築設計技術演習IIIの合同講評会を実施しました。各自が選んだ敷地の気候風土に対して、紙管をどのように効果的用いたかを説明しました。デザイン、構造、設備・環境、施工の専門教員から様々なコメントをいただき、材料の特徴を活かした空間を考えることのおもしろさと難しさを再認識しました。
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計総合演習 III
「課題1:紙管を使用した住居と集落」 第4,5週 |
2011年5月2,9 ,10,12日 13:05〜16:20
担当: 中村教授、田崎教授、杉浦講師、芳谷先生
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透視図スケッチの描き方の解説 |
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模型を作成して意匠、構造、施工を一体的に検討 |
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プレゼンテーション |
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模型を作成して意匠、構造、施工を一体的に検討 |
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各自の設計案を作成するのに先立ち、先週から紙管を用いた建築の原寸モデル制作に取り組んできました。壁の上部に頭つなぎ材と屋根を乗せ、ついに完成しました。原寸モデルの制作を通して、紙管という材料に親しみ、紙管でできた空間の雰囲気や強度、重さなどを実感することができました。
この体験を踏まえた上で、いよいよ各自の設計案の作成に取りかかります。まず、敷地として選んだ地域の風土・文化・建築の特徴などの情報を収集・整理しました。敷地に見合った紙管の使用方法などを工夫しつつ、各住戸の平・立・断面計画および集落の配置を検討しました。これらの作業の中間まとめとして、4/21に各自が選定した敷地に関する小論文を提出し、4/26に中間講評会を実施しました。また、4/23には、紙管メーカーの昭和丸筒の方を招き、紙管の特徴や生産工程、紙管を用いた建築事例などについて講義をいただきました。
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計総合演習 III
「課題1:紙管を使用した住居と集落」 第2,3週 |
2011年4月18〜26日 13:05〜16:20
担当: 岡崎教授、中村教授、田崎教授、杉浦講師
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原寸モデル制作の様子 |
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完成した原寸モデル 内部空間 |
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完成した原寸モデルの前で記念撮影 |
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演習の様子 各自が敷地に選定した地域の風土などについて発表 |
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演習の様子 選定した敷地に適した建築のあり方について皆でディスカッション |
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中間講評会の様子 |
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演習の様子 教員との対話を重ねる |
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昭和丸筒の方を招いての紙管に関する講義 |
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各自の設計案を作成するのに先立ち、先週から紙管を用いた建築の原寸モデル制作に取り組んできました。壁の上部に頭つなぎ材と屋根を乗せ、ついに完成しました。原寸モデルの制作を通して、紙管という材料に親しみ、紙管でできた空間の雰囲気や強度、重さなどを実感することができました。
この体験を踏まえた上で、いよいよ各自の設計案の作成に取りかかります。まず、敷地として選んだ地域の風土・文化・建築の特徴などの情報を収集・整理しました。敷地に見合った紙管の使用方法などを工夫しつつ、各住戸の平・立・断面計画および集落の配置を検討しました。これらの作業の中間まとめとして、4/21に各自が選定した敷地に関する小論文を提出し、4/26に中間講評会を実施しました。また、4/23には、紙管メーカーの昭和丸筒の方を招き、紙管の特徴や生産工程、紙管を用いた建築事例などについて講義をいただきました。
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計総合演習 III 「課題1:紙管を使用した住居と集落」 第1週 |
2011年4月11、12、14日 13:05〜16:20
担当: 中村教授、田崎教授、杉浦講師、田中講師
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集落調査の結果を各自発表し、全員で議論 |
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原寸モデル制作計画の説明 |
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土台の設置 |
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紙管を長ねじで連結して、壁ユニットを作成 |
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壁ユニットの設置 |
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壁の完成 |
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庇兼壁部材の頭つなぎの作成 |
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建築設計総合演習IIIは、世界に視野を向け、様々な風土、文化、民俗や風習を知り、都市や建築などの生活空間とのかかわりについて理解し、自らの計画に反映させることを目標とすします。第1課題では、世界各地から特徴的な風土の土地を各自で選定し、そこに紙管を構造体として使用した住居とそれらによる集落を計画します。
課題説明を受けた後、4月11日には、国内外に存在する様々な伝統的住居や集落における生活空間と気候、地形、文化、民俗、風習とのかかわりについて文献やインターネットなどで調査し、各自の敷地選定や設計案の参考にしました。授業の終わりには各自が現在考えている敷地案について発表しました。
4月12日、14日は先の集落調査から一転し、学生全員で紙管を使った小屋の原寸大モデルの制作に取り組みました。この原初的・身体的な体験を通して、紙管という材料に親しみ、接合部などの詳細のおさまりを考える重要性を学び、住環境を具体的、実践的に設計する能力を養います。全員が効率的に作業分担し、壁が立ち上がるところまで出来上がりました。次回の演習で屋根をのせて完成する予定です。 |
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