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学内一級建築士事務所
「武庫川女子大学 建築・都市デザインスタジオ」における実務演習 |
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武庫川女子大学大学院 建築学専攻修士2年生
「建築設計実務 II」 |
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本科目では、武庫川女子大学建築・都市デザインスタジオ(一級建築士事務所)を拠点として学内外の実際のプロジェクトに参画して新築・改築・保存・修復などの実務訓練を行います。
今回は武庫川学院施設課と建設会社の方々のご協力の下、学内プロジェクトである「N館(仮称)計画」を題材とし、現場と並行して施工図作成の実務を体験しています。
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>>H22 建築設計実務 I |
H23年度 修士2年生前期
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建築設計実務 II
学内プロジェクト「N館(仮称) 計画」の実務研修 第11〜15週 |
2011年6月24日〜7月21日 13:05〜18:00
担当:岡崎教授、大谷教授、中村教授、田崎教授、 大井准教授、
柳沢准教授、杉浦講師、宇澤善一郎先生、 上田信也先生
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超高層や屋上緑化の実例を学ぶ |
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施工図の描き方を学ぶ |
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N館の施工現場を見学 |
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N館の施工現場で鉄筋の説明を受ける |
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透視図の表現を学ぶ |
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N館の実務研修に関連して、6月24日は国内の超高層の実例を学びました。また、屋上緑化の現状について、施工の専門家から詳しい解説を受けました。
6月29日は、大学院生が屋上緑化や階段手すりのデザインを提案するために、施工図の描き方を非常勤の建築家から詳しく教わりました。
7月1日には、履修性の全員でN 館の建築現場へ出向き、鉄骨や鉄筋コンクリートの構造体を見学しました。現場は2階のスラブを打設する直前で、型枠や配筋の状況がよく分りました。数人の学生は、初めての経験として鉄筋を担がせてもらい、その重さに驚いた様子でした。建築の現場では、たとえば「墨出しポインター」など、大学では学習できない道具や施工機器の威力を実感できました。デスクワークに終始しがちな大学院生にとって、 現場の経験は非常に有意義でした。
なお、7月21日の週には、大学院生の提案を充実させるために、透視図の専門家から、美しく効果的な表現の方法を学びました。 |
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計実務 II
学内プロジェクト「N館(仮称) 計画」の実務研修 第11週 |
2011年6月13日〜6月20日 13:05〜18:00
担当:岡崎教授、田崎教授、中村教授、上田非常勤講師、宇澤非常勤講師、柳沢准教授
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学生のプレゼンの様子 |
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重岡氏 講評の様子 |
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松本氏 講評の様子 |
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鉄骨部材の説明をいただく |
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鉄骨建方の様子 |
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今週は、N館で実際に作られる階段手すりの提案を行いました。現状の設計案を踏まえて、各自がそれの改良案を考えました。竹中工務店の重岡氏、中口氏、そして設計部の松本氏にお出でいただき、講評会を行いました。形だけではなく、素材や工法、コストなど実務に絡む多様な側面の議論がなされ、学生たちにとって大いに勉強になりました。また17日は現場見学を行い、鉄骨建方の様子を見せていただきました。 |
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計実務 II
学内プロジェクト「N館(仮称) 計画」の実務研修 第10週 |
2011年6月6日〜6月10日 13:05〜18:00
担当:田崎教授、中村教授、上田非常勤講師、宇澤非常勤講師、大井准教授、柳沢准教授
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タイルのおさめ方の解説をいただく |
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木工事のディテールを、図面と現物を見ながら解説いただく |
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壁の仕上げやおさめ方を確認する |
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1階スラブのコンクリート打設の様子 |
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コンクリート受入れ検査を見学する |
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今週は、竹中工務店の中口氏に代表的な床、壁、天井に関わる詳細図の見本を作成していただき、それを模写して清書することで詳細図修得の仕上げを行いました。8日には、仮想の建物の各諸室の仕上げを自分で設定することを試みました。9日は、竹中工務店の重岡氏に説明をいただきながら本学中央キャンパスの建物を見て歩き、各諸室の仕上げ材料の確認を行いました。10日は現場見学を行いました。1階スラブのコンクリート打設の様子、コンクリート受入れ検査の様子などを見せていただきました。その後、次週からの課題に関連して、竹中工務店設計部の松本氏より手すりに関する講義をいただきました。 |
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計実務 II
学内プロジェクト「N館(仮称) 計画」の実務研修 第9週 |
2011年5月30日〜6月3日 13:05〜18:00
担当:岡崎教授、田崎教授、中村教授、上田非常勤講師、宇澤非常勤講師、柳沢准教授
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詳細図の中間チェックを受ける |
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鎮物を納めるために地面を掘る |
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お酒を供える |
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全員で祈る |
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前川氏、勝野氏から講義を受ける |
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先週に引き続き各諸室の床、壁、天井に関わる詳細図を手描きで作成していきました。1日には第2回目の中間チェックを行いました。2日には竹中工務店の重岡氏より、幅木のおさめ方、防水のおさめ方、トップライトの水処理の考え方などの解説をいただきました。そして課題として与えられた18枚の詳細図を全て完成させました。3日には現場見学を行いました。現場の地面の中に、米や塩、酒、神器などの鎮物(しずめもの)を納める体験をさせていただきました。その後竹中工務店技術部の前川氏より、施工管理の立場から「建物のつくりかた」という講義を、そして工事担当の勝野氏からは「コンクリートのひびわれについて」という講義をいただきました。 |
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計実務 II
学内プロジェクト「N館(仮称) 計画」の実務研修 第7,8週 |
2011年5月16日〜5月27日 13:05〜18:00
担当:田崎教授、中村教授、上田非常勤講師、宇澤非常勤講師、大井准教授、柳沢准教授、杉浦講師
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竹中工務店 重岡氏と中口氏より詳細図について説明をいただく |
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天井のサンプルを用いながら、天井の納め方の説明をいただく |
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竹中工務店 東氏より作図の指導を受ける |
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教員との対話 |
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詳細図の中間チェックを行う |
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今週より、各諸室の床、壁、天井に関わる詳細図を手描きで作成していきます。竹中工務店の作業所長 重岡氏より、各部詳細図の標準例について、現場における施工手順や最近の動向などを交えながら具体的に説明していただきました。各種仕上げの特徴、目地の種類、ボードやタイルの割付方法、下地と石膏ボードとの関係などその範囲は非常に多岐に渡りました。また竹中工務店 中口氏には作図例を示していただきました。学生たちは、それらをお手本として、各諸室の詳細図を悪戦苦闘しながら作成していきました。26日には中間チェックを行いました。各自が作成した詳細図を持ち寄り、学生と教員、そして竹中工務店 東氏にも参加していただき、学生がわからなかったところや、より良い納め方等に関する議論を行いました。 |
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計実務 II
学内プロジェクト「N館(仮称) 計画」の実務研修 第6週 |
2011年5月11日〜5月13日 13:05〜18:00
担当:岡崎教授、大谷教授、中村教授、宇澤善一郎先生、上田信也先生、大井准教授、杉浦講師
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スタジオトイレにて洗面台の最小距離を確認 |
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調査結果を互いに報告 |
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竹中工務店中口氏に詳細部分を確認し理解を深める |
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コンクリート打設を見学 |
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型枠大工の親方から型枠寸法と数量の拾い出しの説明を聞く |
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四月末に中間提出したトイレの図面を竹中工務店の中口氏にチェックしていただき、チェック期間に進めた図面も含めて、総合的に修正を行いました。
5/11にはトイレを設計する場合の最小寸法を知ることは設計の際の強みになるということで、学生たちは建築スタジオのトイレで器具のピッチや通路などの最小寸法を知るためのシミュレーションをしました。洗面台の前に2人並んでたち、手を洗う動作をしながら肘がぶつからない距離を測定する、さらに洗面台使用者の後ろの通路は何センチあれば通行に差し支えないのか、ブース内の便器前の最小奥行寸法などメジャーを片手に確認しました。結果を各自で手分けして清書し、互いに報告しました。
5/13は現場に行きコンクリート打設の様子を見学しました。また型枠大工の親方から躯体図を広げて型枠数量の拾い出しの話などを聞き、その後、型枠の部材に関する説明やコンクリートの品質について勝野氏より講義をしていただきました。学生たちからは「型枠やコンクリートは学部で講義を聞いていますが、図面を書き、現場で見てというように体験を通すとよりわかりやすい」との声が聞かれました。 |
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計実務 II 学内プロジェクト「N館(仮称) 計画」の実務研修 第4,5週 |
2011年4月25日〜5月6日 13:05〜18:00
担当:岡崎教授、大谷教授、中村教授、宇澤善一郎先生、上田信也先生、大井准教授、杉浦講師
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竹中工務店設計部松本氏よりトイレの実例について説明を受ける |
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重岡作業所長よりコンクリートかぶり厚確保の説明を聞く |
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杭と基礎と地中梁の取り合いを確認 |
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地中梁の主筋と肋金を実際に結束してみる |
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総合現場事務所にて鉄筋の管理について講義を受ける |
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トイレ詳細図の制作はほとんどの学生が1階の平面詳細図と展開図を完成させているので4/27の授業終了時を中間提出と定め、4/25、26は集中して作図の作業を行いました。 4/27は竹中工務店設計部の松本氏からトイレの一般的な設計手法をはじめ、平面計画、採光・照明、男女比などの観点から様々なトイレの事例をご説明いただきました。
4/29、5/2と上階のトイレ詳細図の作図を進め、5/6には3回目の現場を見学しました。 まずサテライト事務所で重岡作業所長よりスペーサーを手に取りながらコンクリートのかぶり厚さの重要性について説明を伺いました。同時に鉄筋工事の工事計画書を見せていただきました。学生たちはこのような書類を見ることが初めてのため、その書類の目的、何が書かれているのかなど熱心にメモを取っていました。その後、現場に出て地中梁の配筋と型枠工事の様子を見学しました。杭とフーチングと地中梁がどのように組まれているのか、地中梁の開口補強などを確認しました。最後に総合現場事務所に移動し、様々な継ぎ手の特徴や、ミルシートやタグなどを用いる現場での鉄筋の管理方法について説明を伺いました。自分たちが作図する建物を通して、現場で一つ一つの工事をみると理解がより深まっていきます。 |
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計実務 II
学内プロジェクト「N館(仮称) 計画」の実務研修 第3週 |
2011年4月18、19、22日 13:05〜18:00
担当:岡崎教授、大谷教授、中村教授、宇澤善一郎先生、上田信也先生、大井准教授、杉浦講師
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カタログを用いて石膏ボードの耐火壁に仕様について確認する |
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竹中工務店設計部松本氏よりトイレの平面検討過程を伺う |
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トイレブースや建具には製作図が必要なことを確認 |
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建具枠の寸法を竹中工務店中口氏に確認 |
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現場事務所にて土質サンプルを手にとってみる |
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N館の構造的特長は外周に壁のように平たい断面をした柱が配置され、内部は使いやすく、将来のリニューアルにも対応できるように鉄骨の細い柱が最小限に抑えて設けられていることです。よって内部の壁もほとんどが鉄筋コンクリートではなくLGSという軽量の鉄骨と石膏ボードによる壁が用いられます。トイレの平面詳細図を作成していると、トイレに隣接するEVシャフトや直通階段などの竪穴状の防火区画も耐火性能を確保した石膏ボードの壁となります。
4/18は石膏ボードのカタログを見ながら耐火壁の仕様の確認をしました。また耐水石膏ボードや天井に用いる化粧石膏ボードについても確認しました。
4/19は竹中工務店設計部の松本氏から各階トイレの平面計画の変遷を伺いました。そして原設計からさらに内部の動線について検討し変更したプロセスについて理解しました。そこでは、床を支える梁の位置や配管を通すためのパイプシャフトの位置の検討が必要であると実際のスケッチを用いて説明していただきました。
4/22は公共建築の計画時に用いられる建築工事共通仕様書、他物件を例にトイレブースの製作図の説明を受けました。 |
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H23年度 修士2年生前期
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建築設計実務 II
学内プロジェクト「N館(仮称) 計画」の実務研修 第1,2週 |
2011年4月8、11、15日 13:05〜18:00
担当:岡崎教授、大谷教授、中村教授、宇澤善一郎先生、上田信也先生、大井准教授、杉浦講師
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図面を見て遮音耐火壁の仕様について説明を受ける |
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床、壁、天井のおさまり確認 |
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現場見学 埋め戻し土について説明を聞く |
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中口氏によるサッシのチェック図を見せていただく |
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本授業は一級建築士受験資格として必要な実務経験とみなされます。学生たちは昨年度履修した建築設計総合演習IIの課題3、学内インターンシップに引き続き、大学内で現在工事が進行している建物N館(仮称)の施工図の作成、現場の見学を体験します。
5月中旬までは、トイレの詳細図作成をメインに、金曜日は現場を見学します。 4/8の初回授業では竹中工務店の作業所長 重岡氏より今後一ヶ月間の授業スケジュールと工程を説明していただきました。この日、現場は丁度杭の打設が完了したところで、今後は配付された図面や、これまでに各自が作成した矩計図や階段躯体図、さらに今後作成するトイレの施工図などと見比べながら、工事の様子を見学し知識を深めてゆきます。
4/11〜14はトイレの施工図を作図しました。隣接して竪穴区画のEVシャフトと階段室があるため、LGSの遮音間仕切りの仕様確認、コンクリートの壁柱の寸法の構造図からの確認をしました。建具横の袖壁のおさまり、建具枠の取り付き方など作図の過程でわからないことをその都度、竹中工務店施工図ご担当の中口氏や教員に確認しながら作図します。実際に描いてみると床、壁、天井の標準的なおさまりを曖昧に理解している点に気付き「わかっているつもり」では通用しないことを痛感しました。更には東日本大震災による原子力発電所の停止に関連して、電気の供給や空調システムの考え方など環境や設備に関する説明も受けました。
4/15は現場を見学しました。今回は安全、品質、工期、コストなどの観点から、仮設や近隣住民への配慮などについて重点的に説明していただきました。またメーカーと検討中のアルミサッシや鋼製建具のチェック図も見せていただき、原寸で検討するには本当にたくさんの知識や経験が必要であることを実感しました。 |
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