武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■武庫川女子大学 東京センター開設記念講演会   事前申込必要
※3月の講演会は満席のため、ご応募を締め切らせていただきました。
「東の帝国ホテルと西の甲子園ホテル新着
〜近代建築の巨匠 フランク・ロイド・ライトの足跡〜
“東洋の宝石”と言われた名建築・帝国ホテルの旧本館(ライト館)は、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトが設計した。甲子園ホテルはライトの愛弟子の遠藤新がライトの意匠を継承して設計、「東の帝国ホテルと西の甲子園ホテル」と並び称されました。その後、武庫川女子大学の「甲子園会館」となり、現在は建築学科の学舎として活用されています。その武庫川女子大学がこの度、帝国ホテルのインペリアルタワー内に東京センターを開設することになりました。 センター開設を記念して、講演会「東の帝国ホテルと西の甲子園ホテル〜近代建築の巨匠F・L・ライトの足跡」を3回シリーズで開催、帝国ホテル旧本館と甲子園会館の魅力やライトがもたらした建築空間、さらには日本のホテル文化を考えます。
第2回 2/21(土)の様子
第2回 講演会の様子
第1回 講演会の様子:鈴木博之教授の発表
第2回 講演会の様子:岡崎甚幸教授の発表
 武庫川女子大学東京センター(東京都千代田区、帝国ホテルタワー9階)の開設を記念した講演会「東の帝国ホテルと西の甲子園ホテル〜近代建築の巨匠 フランク・ロイド・ライトの足跡」(主催:武庫川女子大学)の第2回目が2月21日午後、東京・日比谷の帝劇ビル地下会議室で行わました=写真左=。東京大学大学院の鈴木博之教授=写真中=と本学建築学科長の岡崎甚幸教授=写真右=が講演し、満席の約70人が熱心に耳を傾けました。

 2回目の今回は、建築学的な観点からライト建築について考えました。  鈴木教授は「建築家F・L・ライトのもたらしたもの」というテーマで講演。「建築に使われている石を見れば、どの時代のものか分かります」などと、建物材料、特に石の側面からライト建築およびライトの影響を受けたと見られる建築の数々を説明しました。また、帝国ホテルや本学甲子園会館をはじめ、明治から戦前のホテル・クラブ・迎賓施設の特徴を写真を交えながら紹介しました。

 続いて岡崎教授が「旧甲子園ホテルの建築的魅力」と題して講演しました。建物の左右には各四つの屋根があり、中央は平たい構造になっている構造は、「傾斜屋根と陸屋根がうまく融合している」と指摘。二階や西ホールに行く通路は段差があったり、曲がったりしてしているのは、歌川(安藤)広重が描く何重にも重なった山のように「隠して見せる」技法で、歩いて行くにつれて次第に景色が変わるように工夫されたものだと説明しました。

 参加者はメモをとるなどしながら熱心に聞き入っていました。

第1回 1/17(土)の様子
第1回 講演会の様子
第1回 講演会の様子:谷川正己先生の発表
第1回 講演会の様子:岡崎甚幸教授の発表

 第1回目は1月17日午後、帝国ホテル3階「雅の間」で開催されました。ライト研究家である谷川正己先生や建築学科長岡崎甚幸教授らがライト建築の魅力やホテル文化について語り、満席の約100人が熱心に耳を傾けました。

 ライト研究家の谷川正己氏=写真右の中央=は「帝国ホテルと建築家F・L・ライト」と題して講演。「今まで余りしゃべっていないことを話します」と前置きして、ライトは絵が苦手なことから、いつも定規やコンパスを持ち歩いて、直線的な図面を描いたなどという様々なエピソードを紹介。帝国ホテルの旧本館が解体された後、博物館 明治村に移築された経緯なども解説しました。

 建築学科学科長の岡崎甚幸教授は「学びの場に生まれ変わった旧甲子園ホテル」をテーマに、ホテル当時の写真と現在の甲子園会館の写真を見せながら歴史をたどりました。また、開設3年目の建築学科の教育に触れ、「ホテル時代には食堂だったホールを今、設計演習のできるスタジオとして利用しています。学生たちは遅くまで残って設計しています」と説明しました。

東の帝国ホテル:帝国ホテル 中央玄関(博物館明治村)
西の甲子園ホテル:旧甲子園ホテル 正面(武庫川女子大学 甲子園会館)
第1回
日時 2009/1/17(土) 13:00〜15:00
会場 帝国ホテル内(100人 収容)
講演 「帝国ホテルと建築家 F.L.ライト」
 谷川正己 先生 (F.L.ライト研究室主宰・元日本大学工学部 教授)
「学びの場に生まれ変わった旧甲子園ホテル」
 岡崎甚幸教授 (武庫川女子大学 建築学科長・京都大学名誉教授)
「帝国ホテルから引き継がれた日本のホテル文化」
 三宅正弘 准教授 (武庫川女子大学生活美学研究所)
第2回
日時 2009/2/21(土) 14:00〜
会場 帝劇ビル(60人 収容)
講演 「建築家 F.L.ライトのもたらしたもの」
 鈴木博之 先生 (東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 教授)
「旧甲子園ホテルの建築的魅力」
 岡崎甚幸教授 (武庫川女子大学 建築学科長・京都大学名誉教授)
第3回
日時 2009/3/28(土) 14:00〜
会場 帝劇ビル(60人 収容)
講演 「クラシックホテル物語〜世界のホテルを旅する」
 山口由美 先生 (旅行作家・大叔父は、元帝国ホテル総支配人の山口正造氏)
「帝国ホテルから甲子園ホテルに引き継がれた味」
 三宅正弘 准教授 (武庫川女子大学生活美学研究所)
主催:武庫川女子大学
協力:帝国ホテル
●申込先着順 TEL・FAX・メールにて受付(氏名・連絡先を明記)
満席のため、ご応募受付を締め切らせていただきました。
武庫川女子大学 東京センター TEL:03-5512-1170 FAX:03-5512-1171
Mail:tkycntr@mukogawa-u.ac.jp
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