皇太子さまは午前11時53分、甲子園会館にお着きになり、大河原量・学院長と糸魚川直祐・学長がお出迎え。玄関前では学院教職員や学生、生徒、附属幼稚園児など約150人が国旗の小旗を振って歓迎しました。
皇太子さまは会館西ホールで附属高校コーラス部の合唱「花火ひらく」をご鑑賞。部長の3年生・高崎美希さんに「練習はどれくらしますか? 歌はどのような意味ですか?」などとご質問。高崎さんが「練習は毎日、休みの日もしています。歌は男女をテーマにしていますが、私たちなりに解釈して歌いました」と答えると、「すごいですね」とうなづかれました。続いて、大河原学院長から武庫川学院と甲子園会館の概要などを聴取され、「趣き、雰囲気のある建物ですね」と感嘆した様子で話されました。 その後、会館地下1階のアトリエで、建築学科の授業「建物保存修復実習」の瓦制作の様子を視察されました。この実習では、大正時代まで行われていた伝統的な手法で、甲子園会館の屋根の復元に使う瓦を作ります。皇太子さまは「何年生ですか?」「どこが難しいですか?」などと学生にお声を掛けられました。この後、会館1階のスタジオで、学生の「建築設計演習」も視察されました。 午後2時、玄関を出られた皇太子さまは、お見送りの学生の列に近づかれ、「学校は楽しいですか?」「最近、制作した作品は何ですか?」「勉強は楽しいですか?」などと次々とご質問。建築学科の学生には「余り時間がなくて、十分には回れませんでしたが、難しいことをされていますね。頑張ってください」と励ましの言葉を掛けられました。 大河原学院長、糸魚川学長には「貴学のますますのご発展をお祈りします」と言葉を掛けられて、お帰りになりました。