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環境

ハイクオリティの環境・設備・教員

歴史的名建築である校舎で
日々、美意識を鍛える

正門をくぐると、圧倒的な存在感で迎える校舎「甲子園会館」。1930年に近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの愛弟子である遠藤新が設計しました。「西の帝国ホテル」と絶賛された高級ホテルの面影を残す、宴会場やラウンジなど、多くの建築ファンが見学に訪れ、「1日では見尽くせない」と感動する名建築です。現在は国登録有形文化財に登録されています。ここで授業を行うのはもちろん、実際に自分たちで瓦やタイルを土から手作りで再現するなど、歴史的建築の「保存・修復」を体験、教材としても利用します。

畳一帖分の自分だけの専用スペースが
建築家としての感性を磨く

想像してください。自分の勉強机が畳一帖分もあったら…そんなに必要? はい、設計を体得するために必要不可欠なスペースです。この自分専用スペースで毎日スタディ模型を作りながら手描きで設計に取り組むことで、身体を通して造形能力を養います。狭いスペースでパソコンのマウスやキーボードだけを触っていても絶対に身につかない建築家にとって大切な資質です。畳一帖分、もちろんパソコンつき。住むといってもよいほどの確固とした居場所が確保され、ここで思う存分、建築設計に打ち込むことができます。ちなみに「甲子園会館」では、ホテル時代の食堂が、現在1年生のスタジオとなっています。

設計も研究も経験豊富な充実の教授陣
学生と教員が真剣勝負で向き合う環境

現場経験がなければ、現場の“本当”は教えられません。だから本学の教授陣は、現場の第一線で活躍した経験のある一級建築士ばかり。また新しい時代を作っていくためには、実践だけではなく理論も大切。本学の教授陣の多くは、博士の学位取得者です。このように設計も研究も経験豊富な教員が、きめ細かく指導します。

学び

世界に認められた充実のカリキュラム

日本で初めて世界レベルと
認定された演習中心の授業

日本の建築学科に多い工学寄りのカリキュラムは、実は世界ではかなり特殊。工学の知識も大切ですが、実際に作ってみる経験・技術もとても大事。演習中心・少人数制・大学院を含めて6年一貫の欧米型スタジオ教育を実現している本学のカリキュラムは、日本で初めて建築系学士修士課程6年間のJABEE認定を受け、建築教育の世界基準である「UNESCO-UIA建築教育憲章」対応プログラムとして国際的に認められています。カリキュラムの中心をなす設計演習は、年間6課題。定員45名のスタジオで教員3名が担当し、教員が各学生の製図机を回って一対一のきめ細かい指導を行います。またプロの現場さながらの講評会では、学外の建築家も訪れ学生全員が講評を受けられます。

1年生から専門教育スタート
芸術分野も徹底的に学べる

建築は、安全で(強)使いやすい(用)ものでなければいけません。と同時に、美しくなければ建築ではありません。全授業時間の半分以上を演習に充てている本学では、まず1年生で、いけばな、瓦、木工、陶芸といった様々な造形演習を通して、芸術分野を徹底的に学びます。これは、「まず美しいとはどういうものか」を知るため。美しいものを知らずに構造(強)や用途(用)にばかり目を向けても、感動的な建築を創造することはできません。「強」「用」だけでなく「美」にも同じく力を入れるのが、工学に偏らない本学の特長です。

名建築や建築現場もすべてが教材
土曜日に現地で学ぶ授業を実施

名建築や建築現場の本当のスゴさは実際に見て触れてみなければわかりません。だから本学では、土曜日に様々な建物や施工現場へ見学に行き、現場で働く人たちの話が直接聞ける「フィールドワーク」を実施。世界遺産を訪ねたり、住宅や大学キャンパス、歴史的建造物等の工事現場に入れたり、病院や駅の使われ方を実地に学んだり、美術館や劇場のバックヤードを見学したり…普段では味わえない貴重な経験ができるのも、本学だけの特長です。

授業の一環として
建築設計実務に参加

大学内に設置されている一級建築士事務所で実際の建築プロジェクトに参加します。たとえば本学の大学院生は、阪神鳴尾駅(現 鳴尾・武庫川女子大前駅)の駅舎を造るというビッグプロジェクトに参加し、様々なアイデアを提案しました。ほかにも、大学の校舎や海外の博物館のプロジェクトなどに携わっています。また国内外の建築設計事務所、建設会社などにもご協力いただき、インターンシップに参加できます。アイデアを出し合ってプレゼンしたものが、採用され形になっていく喜びは、これから建築家として巣立っていくみなさんの大きな糧になることは間違いありません。

進路

夢を現実に!高い就職率&資格取得率

学部卒業生は「就職率+大学院進学率」100%
大学院修了生は「就職率」100%

住宅、病院、劇場、都市デザイン…年間6課題もの設計を行い、図面や模型、パースを作り、本番さながらのプレゼンを行ってきた本学の学生は、実践で役立つ技術が身についています。そのため、2021年3月の学部卒業生の全員が就職か大学院進学を果たしています。さらには2021年3月の大学院修了生の就職率も100%。卒業生や修了生の能力は社会で高く評価されています。入学時の夢をほとんどの学生が叶えています。

全員が最短で一級建築士になるための環境を整備
少ない卒業生に対する突出した合格率

本学では、一級建築士資格取得のためのカリキュラムを用意しており、皆さんを全面バックアップ。合格者数はここ4年で3回、女子大で全国トップとなっています。また、一級建築士の免許を登録するためには、建築学科を卒業後2年間の実務経験が必要です。他大学ではあまり見られない本学ならではの特長として、大学院修士課程の修了生全員が「実務経験2年」の免許登録要件を得られます。大学院修士課程修了と同時に一級建築士になることも夢ではありません。

ご質問

よくあるご質問

数学や物理に不安があるのですが、大丈夫でしょうか?

本来、建築とは自然科学だけでなく人文・社会科学、芸術とも深くかかわる諸学の総合です。そのため本学科では、数学Vや物理を十分に学んできた人はもちろんのこと、これらに不安がある人でも、数学、英語および国語等の基礎学力があれば広く受け入れています。しかし、構造力学や環境設備工学など建築を専門的に学び、将来、建築士の資格を取得する上で、数学や物理の理解は必要不可欠です。そこで、1年生の前期にリメディアル教育講座を課外に開講し、数学と物理のうち高校で学習できなかった部分、および理解が不十分であった部分を学習できるように配慮しています。

工学部の建築学科ではありませんが、一級建築士の受験などで不利になりませんか?

本学科では、構造や設備の最先端の実験室を完備し、実験・実習環境も充実しています。計画、環境・設備、法規、構造、施工など、建築を学ぶ上で必要な科目は全て開講しています。また、充実したインターンシップ科目を含む大学院修士課程の教育は、「実務経験2年」相当と認められており、大学院修士課程修了と同時に全員が一級建築士の免許登録要件を得られます。さらに日本で初めて建築系学士修士課程のJABEE(日本技術者教育認定機構)認定も受け、世界水準の建築教育として国際的に認められています。工学部にある建築系学科と比べて不利になることは一切ありません。

一人ひとりに専用の製図机が必要なのはなぜですか?

欧米の大学の建築学部では、一人に1台専用の製図机が確保されています。これに対し、日本のほとんどの建築系学科では、学生数に対して製図机の数が圧倒的に不足しています。1台の製図机を複数の学生が共有しているため、大学で腰を据えて作業に取り組むことができず、家で作業するようになります。教員の指導が十分に受けられないだけでなく、学生同士で刺激を与え合う機会も減ります。日本の建築設計教育が、諸外国と比べて貧弱であるといわれている理由の1つです。欧米並の対話型演習を中心とした実践的な建築家教育は、十分な作業空間を確保してはじめて可能になるのです。また、そのためには本学科のような少人数制が不可欠なのです。

設計演習の模型材料の費用はどれくらいかかりますか?

基本的には学費に含まれていますので、演習で必要な模型材料の中で主要なものは支給されます。

大学院に進学せず、学士課程4年間だけで卒業することは可能ですか?

可能です。ただし、学部の4年間だけでは5年以上の教育期間を要求しているUNESCO-UIA建築教育憲章には対応できません。また、建築設計事務所や建設会社などで設計の専門職として活躍している人の大部分は、大学院修士課程修了者です。

アルバイトやサークル活動はできますか?

学部1年から大学院修士課程2年まで、多くの演習に取り組みます。作品をつくるには時間がかかります。宿題や提出締め切りも日常的にあり、授業時間外も作業に取り組む必要があります。そのために1人1台専用の製図机とパソコンが用意されているのです。アルバイトやサークル活動は全くできないとは言いませんが、かなり制限されます。

コンピュータのスキルを磨くこともできますか?

1人1台専用のパソコンと製図机を備えたスタジオで、1年生では「図学・情報基礎演習」、2年生では「CAD・CG応用演習」に取り組みます。1年生の情報教育は、教員一人あたり15人程度の学生を指導する少人数制で、文書作成や表計算の基礎から、3次元CAD・CGソフトの高度な活用まで、建築設計に必要な情報リテラシーを全員が身に付けます。