武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
武庫川女子大学 建築学科 1年生
「空間表現基礎演習」
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習
「木工:棟梁とつくる木の造形」
2012年6月12日 3・4限 14日 3〜5限 7月12日 3・4限 17日 3〜5限
   /6月21日 3〜5限 7月19日 3〜5限 24日 3・4限 8月2日 3・4限
担当:神田定秀 先生(播磨社寺工務店 代表取締役)
建築学科1年生 空間表現基礎演習
神田先生による道具の説明
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
トルコからの留学生にも指導
建築学科1年生 空間表現基礎演習
講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 非常勤講師の神田先生のご指導により、木を使った空間表現演習に取り組みました。
 わが国は、高温多湿の気候で風通しがよい建築が必要であったこと、木が最も手に入りやすかったことなどから、木造建築が発達し、歴史に残る日本建築は、圧倒的に木造が多いです。最近は鉄筋コンクリート構造や鉄骨造にとって代わられ、設計施工の機会が減少していますが、現在でも住宅の多くが木造です。木造は単なる建築の工法ではなく、日本文化の一部といえます。本課題では木を素材とした造形作品の制作をとおし、棟梁に木材の加工の方法を学びながら、日本古来の匠の技術に触れること、そして今後取り組むことになる木造建築の設計の基礎として、木の性質を理解することも目的としました。
 第1回目は課題説明の後スケッチを行い、つくりたい作品のイメージができた学生から材料をもらい、制作を開始しました。最終回である第4回目は講評会を行い、全員が作品を発表し、学生各自が先生や助手の方々の講評を受けました。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習
「平面の構成による設計ー展望台の設計:第4回 講評会」
2012年7月26日(木) 3〜5限 (13:05〜18:00)
担当:中村教授、萬田准教授、清澤悟先生
建築学科1年生 空間表現基礎演習
合同の講評会
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 演習の作品が出揃いましたので、合同の講評会を行いました。1年生にとっては初めての建築設計でしたが、予想以上の成果を達成できました。建築の図面が未完成とはしても、模型の作品には、それぞれ個性的な感性や世界観がよく現れています。 ここでご紹介できるのは優秀な作品や特徴のある作品の、ごく一部です。全員の作品は甲子園会館の地下のアトリエに展示してあります。将来の発展が楽しみです。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習
「平面の構成による設計ー展望台の設計:第2・3回」
2012年7月12日(火) 3・4限 (13:05〜16:20)、17日(木) 3〜5限 (13:05〜18:00) 名簿の後半
   /7月19日(火) 3・4限 (13:05〜16:20)、24日(火) 3・4限 (13:05〜16:20) 名簿の前半
担当:中村教授、萬田准教授、清澤悟先生
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
敷地模型を囲んで学生同士で相談 図面を描く
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
教員に1対1で指導を受ける スケールのチェック
 課題は「山上に立つ展望台」ですが、この演習の期間は2週間(4回)に限られています。今回は、「空間の構成」や「いけばなの造形」など、今までの演習で育まれた学生の感性を生かしながら、自由で活発な創作を促したいと考えました。建築の図面はまだまだ未熟ですが、後期の空間表現応用演習などで建築図面の表現を指導します。学生は、建築の模型を作成しながら、初めての建築設計に楽しく取り組んでいます。
 数多くの学生が放課後もスタジオに残って、楽しく生き生きと建築設計の基礎を学んでいます。学生の要望にしたがって、「平面による構成」というシラバスの表現を多少緩和しました。「曲面による造形」も許容することにしたわけです。その結果、自由で伸び伸びと、また、きわめて熱心に、建築の設計に取り組むことができました。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習
「平面の構成による設計ー展望台の設計:第1回 課題説明」
2012年7月10日(火) 3・4限 (13:05〜16:20)
担当:中村教授、萬田准教授、清澤悟先生
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の風景
建築学科1年生 空間表現基礎演習
教員と1対1で設計の指導
建築学科1年生 空間表現基礎演習
敷地の模型
 1年生の課題として初めて、建築の設計に取り組みました。テーマは「山上に立つ展望台」です。敷地は麻耶山の頂上付近で、神戸の街並みや大阪湾を一望できます。建築の機能はごく単純ですが、景観の意味を考えるために次の条件を付け加えました:「山桜の大木を敷地のどこかに保存する」。 授業ではパノラマの動画で敷地の地形や植生を解説し、教員が作成した敷地の模型を提供しました(次回から名簿の前半と後半の二班に分割)。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習「大作いけばな」
2012年7月5日(木) 3〜5限 (13:05〜18:00)
担当:笹岡隆甫先生(未生流笹岡家元)、笹岡令奈甫先生、中村教授
建築学科1年生 空間表現基礎演習
トルコ人留学生と一緒に「大作いけばな」にとりくむ
建築学科1年生 空間表現基礎演習
作品の批評
建築学科1年生 空間表現基礎演習
作品の発表
 大型の花器による「大作いけばな」を建築学科の敷地に設置しました。あいにく小雨となり、予定の場所を一部変更しましたが、6班のグループがそれぞれ個性的な作品を完成しました。トルコの留学生も各グループに分かれて参加し、みんなで楽しく活動できました。展示の作品は教員と学生が一緒に集まって鑑賞しました。各グループのリーダーが作品の趣旨や魅力を解説し、指導者の懇切な批評を受けました。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習「いけばな」第3回
2012年7月3日(火) 3・4限 (13:05〜16:20)
担当:笹岡隆甫先生(未生流笹岡家元)、笹岡令奈甫先生、中村教授
建築学科1年生 空間表現基礎演習
次回の「大作いけばな」に使用する大型花器の選定
建築学科1年生 空間表現基礎演習
大型花器の選定
建築学科1年生 空間表現基礎演習
自作の花器でいけばな
 「いけばな」の花材をスグリとベニバナに求め、次回の実習の準備を始めました。次回の課題は、大型の花器を使って屋外に「大作いけばな」を生けるというものです。 学生は、6班のグループに分かれて好みの花器を選び、また、陶芸の実習で作った自分の花器を用いて、作品の構想を語り合いました。そして、大作の「いけばな」に相応しい空間を、建築学科の構内に探し出しました。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習「いけばな」第2回
2012年6月28日(木) 3〜5限 (13:05〜18:00)
担当:笹岡隆甫先生(未生流笹岡家元)、笹岡令奈甫先生、中村教授
建築学科1年生 空間表現基礎演習
枝分かれの稽古の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
トルコの留学生も1年生と一緒に参加
建築学科1年生 空間表現基礎演習
枝分かれの指導
 前回に引き続いて、「いけばな」の作品に取り組みました。今回はナツハゼとシャクヤクを花材とし、特に「曲線や枝分かれ」を学びました。また、盛花の様式としての主位と客位の意味を理解しました。トルコの大学の留学生や先生も参加され、華やかで楽しい実習になりました。学生は、日本の伝統に沿いながら、それぞれ個性的な作品を形作ることができました。トルコの学生にとっても貴重な経験になりました。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習「いけばな」第1回
2012年6月26日(火) 3・4限 (13:05〜16:20)
担当:笹岡隆甫先生(未生流笹岡家元)、笹岡令奈甫先生、中村教授
建築学科1年生 空間表現基礎演習
講義「いけばなの歴史」
建築学科1年生 空間表現基礎演習
指導「盛花の技法」
建築学科1年生 空間表現基礎演習
実習「盛花の試作」
 空間表現基礎演習の課題として、「いけばな」の実習に取り組みました。授業では「いけばなの歴史」を学習し、グラジオラスとバラを用いて盛花の造形を試みました。学生は使い慣れないハサミに苦労しながら、直立態や半傾斜態の空間構成を学びました。 「いけばな」は初めての経験でしたが、学生は、立体幾何学による解説に興味深く耳を傾けながら、日本の伝統的な美学の一端に触れることができました。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習「基本立体による構成」
2012年6月12日 3・4限 14日 3〜5限 / 6月21日 3〜5限 30日 4・5限
担当:柳沢准教授、鈴木准教授
建築学科1年生 空間表現基礎演習
課題説明
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子 演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 現代絵画の先駆者ポール・セザンヌは、友人に宛てた手紙の中で「自然を円錐、円筒、球体によって扱うこと」と語りました。このような形態の把握と空間の構成の方法は、後世の芸術家や建築家に大きな影響を与えています。 本演習では、円錐、円筒、球、角錐、直方体などの基本立体を作成し、これらを組み合わせることにより、力強く、明解で、安定した空間を構成する手法を探求しました。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習
「デッサンと水彩画」
2012年6月5日 3・4限 7日 3〜5限
担当:麻生秀穂先生(東京藝術大学名誉教授)、森和正先生、鈴木准教授
建築学科1年生 空間表現基礎演習
水彩画 演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
水彩画 講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
水彩画 学生の作品 水彩画 学生の作品
建築学科1年生 空間表現基礎演習
デッサン 演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
デッサン 講評会の様子
 東京藝術大学名誉教授の麻生先生と画家の森先生のご指導により、石膏デッサンと水彩画の演習に取り組みました。 水彩画の演習では、透明水彩絵の具と水と紙を用い「自分の内面」を表現しました。できあがった全員の作品を床に並べ、麻生先生の講評をいただきました。
  石膏デッサンでは、ただ見て描くだけでなく、麻生先生、森先生のアドバイスにより、実際に手で触ってみて形を確認したりしながら、石膏像から各自が読み取ったデッサンを描き上げました。描いた全員のデッサンを並べ、麻生先生の講評をいただきました。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習
「陶芸:「手びねり」による四角筒の制作とその再構成」
2012年5月22日 3・4限 24日 3〜5限 / 5月29日 3・4限 31日 3〜5限
担当:南野 馨 先生(大阪芸術大学非常勤講師)
建築学科1年生 空間表現基礎演習
土の準備 荒もみと菊もみ
建築学科1年生 空間表現基礎演習
四角筒の制作
建築学科1年生 空間表現基礎演習
四角筒の再構成
 非常勤講師の南野先生のご指導により、土を使った空間表現演習に取り組みました。 瓦やタイルなど建築の素材としても使用される土は、自分の手で直接触れて形をつくり出せること、紙や木などの素材に比べて比重が重く、かつ乾燥、焼成前は非常にやわらかいことが大きな特徴です。どんな形でも自由につくれそうに見えますが、逆に形が定まりにくく、重さとやわらかさですぐつぶれたり、崩れたりします。
  1日目はまず自分で粘土をこねた後、手びねりにより四角筒をつくりました。2日目はその四角筒を、底を残しながら10個前後のパーツに切り分けて、これらを組み合わせ、空間を構成しました。瓦の製作とは異なり、型のない状態で四角筒をつくる作業に悪戦苦闘しながらも、土という素材がもつ特性を、じかに肌で感じ取ることができたと思います。
 作品は自然乾燥の後、アトリエの窯で焼き、6月のいけばなの授業において花器として使用する予定です。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習「学術研究交流館の実測と図面化」
2012年5月22日 3・4限 24日 3〜5限 / 5月29日 3・4限 31日 3〜5限
担当:柳沢准教授、鈴木准教授
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学術研究交流館の実測の様子 実測スケッチを描きながら実測結果を確認
建築学科1年生 空間表現基礎演習
スタジオにおける製図の様子
 4月に行った甲子園会館のテラスの実測、図面化に引き続き、中央キャンパスにある学術研究交流館の一部を実測し、その立面図、展開図を描く演習を行いました。 学術研究交流館は、900mm×1,800mmを基準寸法として設計された鉄筋コンクリート打放しの現代建築です。タイルを基準にしてデザインされた甲子園会館とは異なるシステムでデザインされています。1日目は学術研究交流館を訪れ、課題説明の後、協力し合いながら中庭まわりの壁面やサッシの寸法を測定し、その結果を全員がスケッチにまとめました。2日目は甲子園会館のスタジオで、図面の描き方の説明の後、全員が1:50のスケールで立面図と展開図を作成しました。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習「透視体と鏡面による構成」
2012年5月10,17日 3・4限 (13:05〜18:00)
担当:中村教授、清澤先生、田中講師
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子 屋外での撮影の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品
 今回の課題「透視体と鏡面による構成」は、これまで行ってきた「平面による構成」「共通寸法による構成」の課題を発展させ、透明や半透明、鏡面などの素材を用いて作成しました。作品が完成すると屋外で作品の写真撮影を行います。作品にキャンパス庭園の花や池、木々の緑などが映りこむようアングルを練り、作品の良さや個性が明解に伝わるよう表現しました。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習「共通寸法による構成」
2012年5月8、10日 3・4限 (13:05〜16:20)
担当:中村教授、清澤先生、田中講師
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子 演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品
 本課題「共通寸法による構成」は、前回の課題であった「平面による構成」を展開させたものになります。前回の課題では直感的に立体の構成を行いましたが、今回の課題では「整数比での構成」と「黄金比での構成」によって、寸法を与えながらそれぞれの立体が作成されました。また提出された模型を用いて総評会も行われました。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習「平面による構成」
2012年4月24日、5月1日 3・4限 (13:05〜16:20)
担当:中村教授、清澤先生、大井准教授、田中講師
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子 演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 本課題「平面による構成」では、1mm 厚のスチレンボードを使用して立体構成を行います。モンドリアンの絵画やリートフェルトのシュレーダー邸、ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナ・パビリオンなどを参考にします。初日は課題説明の後、作品の作成を始めました。300mm×300mm の土台に、矩形の平行面と垂直面を構成していきました。今回の課題では初めて模型の道具を使用します。また2日目には講評会を行い、自分の作品を一人ひとりが発表し、教員の講評を受けました。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習
「瓦の製作」2日目:荒地切り・水撫ぜ
2012年4月26日 3〜5限 (13:05〜18:00)
担当:浅田晶久先生(浅田製瓦工場 代表)、光本大助先生(光本瓦店有限会社 代表取締役)、
   中村教授、田中講師
建築学科1年生 空間表現基礎演習
裏打ち 浅田先生による実演
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
裏打ち 荒地の形を整える 裏打ち 荒地の形を整える
建築学科1年生 空間表現基礎演習
荒地切り 荒地を切り型に載せ、大鎌で瓦の形に切りとる
建築学科1年生 空間表現基礎演習
成形が済んだ瓦は立てて乾燥させる
 先週に引きつづき、浅田先生、光本先生を講師に瓦の製作実習に取り組みました。
 今回は「荒地切り・水撫ぜ」です。まずは裏打ちをしました。先週製作した荒地を荒地型に載せタタキで叩き、形を整えます。その後、整えた荒地を切り型に載せ、タタキやヘラを使って形を整えながら、大鎌で切り取りました。仕上げは、水に濡らしたヘラや鹿皮で表面や小口をきれいに整えました。  今回製作した瓦はしばらく乾燥させた後、釉薬をかけ、窯で焼成します。
H24年度1年生前期
空間表現基礎演習
「瓦の製作」1日目:タタラ盛り・荒地取り
2012年4月19日 3〜5限(13:05〜18:00)
担当:浅田晶久先生(浅田製瓦工場 代表)、光本大助先生(光本瓦店有限会社 代表取締役)、
   中村教授、田中講師
建築学科1年生 空間表現基礎演習
タタラ盛り 浅田先生による実演 土を踏んで空気を抜きながら盛り上げる
建築学科1年生 空間表現基礎演習
タタラ盛り 天場をならす
建築学科1年生 空間表現基礎演習
荒地取り 定規に沿って大引きを引き上げる
建築学科1年生 空間表現基礎演習
荒地取り
建築学科1年生 空間表現基礎演習
荒地型に乗せヘラで形を整える
 伝統的な技術を有する瓦職人である浅田晶久先生(京都の浅田製瓦工場 代表)を講師にお招きし、瓦の制作実習を行いました。本実習は甲子園会館の瓦を当初の素材、焼成方法によって再現することを目的とした保存修復実習です。
 瓦は日本建築にとって非常に大切で、建築美を表出する重要な要素でもあります。瓦の製造方法は、現在では機械化されていますが、今回はタタラ盛りという、大正時代までは一般的だった方法で行います。実習で製作された瓦を使い、最終的には甲子園会館の葺き替えを行います。
 製作 1日目は「タタラ盛り・荒地取り」です。まずは土を足で踏みながらタタラ盛りを行い、土を羊羹状に整えました。その後、瓦一枚大の荒地を取り、ヘラで形を整えました。土を直に触れながら伝統的な方法を体験することができました。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習「平面による構成」新着
2012年4月10日〜17日 3・4限, 3〜5限
担当:中村教授、清澤先生、田中講師
建築学科1年生 空間表現基礎演習
テラスの柱をスケッチする
建築学科1年生 空間表現基礎演習
窓部を採寸する
建築学科1年生 空間表現基礎演習
実測の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
実測結果の報告会
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
実測結果を製図 実測結果を製図
 空間表現基礎演習の最初の課題では、学舎である甲子園会館の実測を行い、図面化しました。まずいくつかのグループに分かれてテラス部分の実測を行います。メジャーを使って建物の各部分を測り、それをスケッチにして寸法を記入してゆきます。実測を行うことで建築に慣れるだけでなく、複雑に見える建築の外観に、基準になる寸法や比例などを発見することができました。実測を終えるとスタジオに入って製図を行います。平行定規や製図道具などを初めて使いますが、少しずつ使い慣れてゆくことができました。途中、製図中にも採寸をし直しにスタジオとテラスを行き来します。最終的には1/30スケールの立面図と平面見取り図を作成することができました。
>>建築学科TOPページ
Copyright 2005-2012 Mukogawa Mowen's University.All rights reserved.
当サイトに掲載されている文章・画像の無断転載を禁じます。