カリキュラム

6年一貫 欧米型スタジオ教育のカリキュラム

世界水準の6年一貫建築家教育

 学士課程4年間と大学院修士課程2年間を合わせた6年一貫教育は、JABEE(日本技術者教育認定機構)の認定基準(建築系学士修士課程 建築設計・計画系分野)に適合することにより、UNESCO-UIA建築教育憲章に対応する世界水準のプログラムとして国際的に認められました。また大学院修士課程のカリキュラムは、一級建築士試験合格後の免許登録に必要な「2年間の実務経験」に相当すると認められています。学士課程4年間では、JABEE認定基準(エンジニアリング系学士課程 建築学・建築工学及び関連のエンジニアリング分野)に適合したプログラムにより、建築設計技術者としての基礎的能力を身に付けることが可能です。

確かな技術と豊かな感性を養う、定員45名の少人数制教育

 授業は、全授業時間の半数以上を占める「演習科目」、幅広い知識を学ぶ「理論科目」、両者と関連した学外実習「フィールドワーク科目」により構成。
 各科目を互いに関連づけることで、相互の理解が深まり、知識、表現力、感性とも並行して身に付けることができます。さらに、複数の教員が学生と個別に対話しながら一対一の指導ができるのも、少人数制ならでは。表現力や創造力、問題解決能力を引き出す、きめ細かな授業を行います。

全授業時間の半数以上を占める教員と学生一対一の対話型演習

 午前中は講義、午後は演習です。演習科目は、実に全授業時間数の半数以上を占めます。1年生では、いけばな、絵画、木工、陶芸やさまざまな造形演習に取り組み、感性と創造力を徹底的に磨くと共に、本格的な問題解決型の建築設計に取り組みます。2年生からは前期、後期各3課題という欧米並みの充実した設計演習を行います。1学年定員45人を3人の教員が担当し、教員が各学生の製図机をまわって一対一のきめ細かい指導を行います。また、演習に必要な材料のほとんどが大学から支給されます。

大学院

修士課程

 修士課程では、プロフェッショナルスクール形式の建築家教育で、幅広い知識と技術、そして建築家として欠かせない倫理観を備えた専門職能人を目指します。修了要件が62単位(他大学大学院の2倍以上)に拡充された実践的なカリキュラムは、一級建築士の資格取得に必要な「実務経験2年」を充足。また、学士課程4年間と大学院修士課程2年間を含めた学士修士課程6年間(建築系学士修士課程 建築設計・計画系分野)に対するJABEE認定により、UNESCO-UIA建築教育憲章に対応しています。従来の研究中心型の大学院ではなく、学年全員が共通の課題に取り組む演習中心の欧米型スタジオ教育で、研究室の垣根なく指導を受けられます。

博士後期課程

 建築設計分野に関する高度で幅広い学識を有する研究者、および社会の指導者を育成するための研究指導を行います。また、研究の実践として建築設計の実務や保存修復活動などに参加し、設計能力を養うこともできます。その他、設計実務を出発点とした新たな研究が展開することもあります。昼夜開講制なので、働きながら研究指導を受け、博士の学位を取得することも可能です。博士後期課程に在学して、博士論文の審査および最終試験に合格すると、博士(建築学)の学位が授与されます。