大学院 建築学研究科 建築学専攻 授業風景

修士2年生【海外保存修復実習】

ICSA in Istanbul 2023 トルコ・バフチェシヒル大学における海外実習

 建築学科・建築学専攻修士課程(6年)は、2013年4月26日(金)に、日本で初めて建築系学士修士課程プログラムとして日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定を受け、UNESCO-UIA建築教育憲章に対応するプログラムとして認められました。そこでは地域固有の、そして世界の多様な生活や文化などに深い洞察のある人格を養い、グローバルで国際的な活躍ができる建築家を育成します。この教育目標の一環として、2008年12月に締結したトルコ・バフチェシヒル大学との間の一般交流協定に基づき、2010年度から、建築学専攻修士課程の大学院生と教員が約半月間トルコを訪れ、授業の一環として保存修復関連の実務訓練を行う海外実習を開始しました。2020年度~2022年度はコロナの影響でオンラインによる交流でしたが、2023年度は4年ぶりにトルコへ行きました。2023年10月29日(日)から11月11日(土)の14日間、修士2年生の7名が海外保存修復実習の授業の一環として現地で実習を行いました。

引率者:宇野准教授

「スケッチ展」

2023年11月10日(金)

今回の見学先で日本の学生たちが描いたスケッチの展示会をバフチェシヒル大学で行いました。エスラ学長はじめ、多くのバフチェシヒル大学の先生方、これまでにICSA in JAPANに参加したトルコの学生の皆さんなど、たくさんの方々に見に来ていただき、たいへん盛況でした。夜にイスタンブールを離れ、11日(土)夕方に関西国際空港に無事到着しました。

ドミトリーの前で記念撮影 チェックアウトしました

スケッチ展の準備

スケッチ展の前に取材を受けました

スケッチ展の初めに、宇野准教授が武庫川女子大学とICSA in Istanbul について紹介しました

スケッチ展の様子

エスラ学長もスケッチ展に来ていただきました バフチェシヒル大学(BAU)の記念品をいただきました

ICSA in Japan に参加したトルコの学生もスケッチ展を見に来てくれました

スケッチ展に来てくださった皆さんと集合写真 本当にありがとうございました!!

「ビュユック島見学」

2023年11月9日(木)

ビュユック島に向かう船。歴史のある船で、最近修復されたそうです。


ビュユック島に向かう船の中

ビュユック島 到着

電気自動車と徒歩で移動しました

世界最大級の木造建築であるグリーク・オルファネージを見学 今後の保存が課題


スケッチの様子

集合写真

ご案内いただいたポリディス先生 ありがとうございました

「バフチェシヒル大学学長訪問、グランドバザールほか見学」

2023年11月8日(水)

本日は、バフチェシヒル大学エスラ学長を表敬訪問しました。その後、1755年に完成したオスマンバロック建築のヌルオスマニイェ・ジャーミィ、迷路のような世界最大級のバザールであるグランドバザールを見学しました。午後は、トルコイスラーム美術博物館とイスタンブール考古学博物館を見学し、西アジア~ヨーロッパをつなぐトルコの歴史を学びました。

エスラ学長を表敬訪問

エスラ学長と記念撮影

学生たちからエスラ学長に日本からのプレゼントを渡しました

ヌルオスマニイェ・ジャーミィ

ヌルオスマニイェ・ジャーミィの前庭で記念撮影

グランドバザール。4000軒の店があり、休日には5万人もの人が訪れる。買い物もしました。

トルコイスラーム美術博物館

イスタンブール考古学博物館

「エユップ地区、エミノニュ地区見学」

2023年11月7日(火)

本日は、イスタンブール市内のエユップ地区とエミノニュ地区を訪問しました。エユップ地区のピエールロティの丘へロープウェイで上がり、チャイハネでお茶を飲みながら金角湾を望む風景をスケッチしました。ピエールロティはイスタンブールを愛した19世紀のフランス人作家で、このチャイハネでよく小説を書かれていたそうです。その後エミノニュ地区へ移動し、リュステム・パシャ・ジャーミィ、エジプシャンバザール、イェニジャーミィを見学しました。2019年のICSA in Japanで来日したトルコの学生も会いに来てくださいました。彼女は、今回トルコ研修に参加している学生のクラスに参加した学生で、今でも学生同士で連絡を取り合っています。

ピエールロティの丘に向かうロープウェイ

ロープウェイの丘上の駅で記念撮影

ピエールロティの丘からの風景

チャイハネでお茶をしながらスケッチ

学生のスケッチ

ランチタイムにICSA in Japanに参加したトルコの学生が合流。素晴らしい再会です。

リュステム・パシャ・ジャーミィ 喧噪なバザールを避けて2階にモスクが作られており、とても静か

イズ二ックタイルが美しい

外観が素晴らしい イェニ・ジャーミィ

イェニ・ジャーミィ

「ブルサ見学」

2023年11月6日(月)

緑の街とも呼ばれ、自然が豊かなブルサを訪問しました。ブルサでは、ウル・ジャーミィ、コザ・ハン、イェシル・トゥルベを訪れ、そのあと、ジュマルクズクに移動しました。ウル・ジャーミィはエディルネのエスキジャーミィよりも古い時代のもので、20の小さなドームで空間が作られており、当時はもっとも大きなモスクでした。ジュマルクズクは、ブルサの東にある小さな町で、伝統的な住宅が残り現在も使用されています。礼拝のため、金曜日(ジュマ)に多くの人が訪れたことから、こう呼ばれるようになりました。

カーフェリーでイズミット湾を渡りました

カーフェリーの様子

昼食 この地域で伝統的なイスケンデルケバブを頂きました

ウル・ジャーミィ

内部に水場があります

スケッチの様子 いくつものドームが空間を構成

コザ・ハン 当時のグランドバザール、宿泊所が今でも使われています

緑豊かな中庭があります

イェシル・トゥルベの見学

スケッチの様子

ジュマルクズクの見学

ジュマルクズクの見学

1階は石造、2階以上が木造の伝統的スタイルについて説明をいただきました

集合写真

「カーリエ博物館、テクフル宮殿博物館ほか見学」

2023年11月5日(日)

イスタンブール市内にあるカーリエ博物館とテクフル宮殿博物館を見学しました。カーリエ博物館は、もとはコーラ修道院として建てられたもので、内部には貴重なモザイク画が多数残されています。現在はモスクとして使用するための修復工事中のため、外観の見学と、モザイクが発見されてから現在までの修復の歴史をムラト先生にご説明いただきました。そのあと、テクフル宮殿博物館を訪れ、当時の窯跡やイズニックタイルの製法などを見学し、城壁のスケッチを行いました。夕方、ボスポラス海峡をクルージングしました。

カーリエ博物館(コーラ修道院)

ムラト先生に、カーリエ博物館の保存修復について説明をしていただきました

テクフル宮殿博物館 見学

テクフル宮殿の城壁

城壁の様子が模型で展示されています

この場所ではイズニックタイルが作られていました

屋上での記念撮影

城壁のスケッチ

スケッチの様子

バフチェシヒル大学のクルーズ船

ボスポラス海峡クルージング

クルーズ船内での記念撮影

クルージングの様子

「エディルネ見学」

2023年11月4日(土)

本日はギリシャとの国境の町エディルネを訪れました。エディルネは1453年までオスマン朝の都があった町で多くのオスマン朝建築物が残っています。

ミマール・シナンの最高傑作であるセリミエ・ジャーミィ前で、町の歴史とシナンの目指した建築について説明を受ける。セリミエ・ジャーミィはアヤソフィアを超える高さのドームをもつ。

セリミエ・ジャーミィ 現在は修復中のためドームを見ることはできない。ドームと壁をつなぐムカルナスについて説明を受ける

セリミエ・ジャーミィ前でスケッチ

エスキ・ジャーミィの見学。エディルネで最も古いモスク。

ムラト先生から、ドームの構成や装飾の違いを説明いただいた

町から北に少し移動し、医学博物館を訪れた。1488年完成の病院、学校、モスクなどの複合施設で、現在は文化を伝える博物館として使われている。2020年に博物館として再オープンした

これまでの学生スケッチ

これまでの学生スケッチ

これまでの学生スケッチ

これまでの学生スケッチ

「ドルマバフチェ宮殿見学、テキスタイル研究室訪問」

2023年11月3日(金)

ドルマバフチェ宮殿の見学 2021年のICSA in JAPAN(オンライン)に参加したトルコの学生も同行(左から2人目)

ドルマバフチェ宮殿 儀式の間で記念撮影

ドルマバフチェ宮殿 儀式の間でスケッチ

ドルマバフチェ宮殿 儀式の間でスケッチ

ドルマバフチェ宮殿 宮殿外でもスケッチ

ドルマバフチェ宮殿 宮殿外でもスケッチ

ドルマバフチェ宮殿 セラミックストーブの修復工房を見学

ドルマバフチェ宮殿の修復工房の見学でお世話になったバシャクさんにお礼を手渡した

大学の食堂で夕食 バフチェシヒル大学の先生方に誕生日のお祝いをしていただきました

世界的にも有名なテキスタイルデザイナーのフラット先生のオフィスを訪問しました

リサイクル材料での織物を教えていただきました

実習の様子

実習の様子

「ユルドゥズ宮殿修復工房見学、バフチェシヒル大学表敬訪問」

2023年11月2日(木)

ユルドゥズ宮殿修復工房 集合写真

ユルドゥズ宮殿 木工旋盤の工房 手前にある飾りを復元中 実演を頂いた

ユルドゥズ宮殿 木工旋盤の工房 集合写真

ユルドゥズ宮殿 木彫工房 欠損部分は残存部をもとに復元する

バフチェシヒル大学建築デザイン学部のオフィスを訪問 シネム先生に過去の作品集を見せていただいた

バフチェシヒル大学エンベル理事長を訪問

本学からのプレゼントを渡しました

「サンピエールイン、アタテュルク文化センターなど見学」

2023年11月1日(水)

サンピエールイン(1771年 現在はバフチェシヒル大学所有) 保存修復の現場を見学した

何層も塗り重ねられた壁の解説を受けた

屋上で建築当時の外壁仕上げの保存の解説を受けた

サンピエールインの前で記念撮影

イスティクラル通りの歴史的建築物を見学

イスティクラル通りの歴史的建築物を見学

2021年に改修工事が完了したアタテュルク文化センターを見学

アタテュルク文化センター内の図書館

ガラタ塔からスレイマニエ地区を望む

「スレイマニエ地区とアヤソフィア見学、木造建築の講義」

2023年10月31日(火)

木造建築をご専門とするデメット先生に、スレイマニエ地区の木造建築の解説をいただく

スレイマニエモスク 見学

スレイマニエモスク 学生スケッチ

スレイマニエモスク前で昼食

アヤソフィア 見学

バフチェシヒル大学建築デザイン学部 訪問

デメット先生に、トルコの木造建築の講義を受ける

お世話になっているムラト先生、シネム先生、エダ先生、デメット先生と記念撮影

「スルタンアフメット地区 見学」

2023年10月30日(月)

トプカプ宮殿を見学 皇帝の門の前で記念撮影

金角湾を望むテラス

トプカプ宮殿内のハレムの説明をムラト先生からいただいた

ハレムのテラスでスケッチを行った

地下宮殿への入場を待つ間にスケッチを進めた

スルタンアフメット・ジャーミー(ブルーモスク)の見学

スルタンアフメット・ジャーミー(ブルーモスク)の見学