2023年9月18日(月)~2024年1月26日(金)
担当:岡﨑教授、猪股准教授、森本准教授、藤原先生
建築学研究科修士課程の大学院生が学び舎である「甲子園会館」の実測調査、ホテル時代のバーのタイル調査を行いました。
旧甲子園ホテルは戦前、阪神間モダニズムを代表するホテルとして多くの人々をもてなしましたが、戦争のためホテルとしての稼働期間はわずか14年でした。1965年に武庫川学院が国から払い下げを受けて教育施設「甲子園会館」となり、2006年から建築学部の学舎として活用され、2009年に国の登録有形文化財に指定されています。
竣工から90年を超え、2022年から屋根の葺き替えを含む大規模な改修が実施され、日頃は見ることができない棟飾りなども屋根から降ろして解体調査されています。建物の詳細について学習しながら資料として残すため、大学院建築学研究科修士課程の授業で実務経験にカウントされる「建築設計実務」において8名の大学院生が取り組みました。
今回は旧甲子園ホテルの応接室、客室(現在の研究室)、バー、鉄塔、屋根などの詳細図を制作しました。さらにホテル時代のバー(現在のアートショップ)をCGで再現し、そこの床に貼られた色とりどりのタイルについて調査したり、ホテル時代からある貴重な松の木を調査するなど、各自が工夫を凝らしながら豊かな空間を体感しています。
南テラスの実測
応接室前廊下の実測
屋根の実測
屋上の実測
ホテル時代からある松の木の説明サイン検討
アートショップのタイル調査
ホテル時代のバー 復元透視図
ホテル時代のバー 復元透視図
展示の様子
展示の様子
展示の様子
展示の様子