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2017年度 トルコ文化研究センター研究会 第2回

『ゾロアスター教と拝火神殿』

講師
山内和也 氏(帝京大学 文化財研究所 教授)

会場の様子

 2017年度第2回トルコ文化研究センター研究会が2018年2月23日(金)に甲子園会館にて行われました。今回は、アジアの国々の文化財の保存や発掘調査に携われている、帝京大学文化財研究所教授の山内和也氏をお招きして「ゾロアスター教と拝火神殿」というタイトルでご講演をいただきました。
 前半は、ゾロアスター教の歴史や信仰対象などについて、概要をご教示いただきました。教祖であるザラスシュトラは世界最古の預言者の一人であり、ゾロアスター教の考えがイスラム教やキリスト教、仏教など多くの他宗教との関連があることや、核となった宗教観であるという可能性についてご説明いただきました。
 後半では、イラン北東部のダルギャズに5世紀に建設された宗教施設について、ペルシャ語の動画や発掘調査時の豊富な写真を用いながらご紹介いただきました。その後、山内先生が30年前、イラン留学時に調査されたゾロアスター教の数々の拝火神殿について、当時の貴重な写真や実際に山内先生が描かれた図面をもとにご説明いただきました。フィールドを訪れたからこそ感じられる新たな発見や当時の建造物の使われ方についてもお話しいただき、様々な分野への発展性を感じられる、奥深い内容の研究会となりました。


 

■日時:

2018/2/23(金) 13:30~16:00

■講師

山内和也 氏 (帝京大学 文化財研究所 教授)

プロフィール
1984年早稲田大学第一文学部(東洋史専攻)卒業、88年早稲田大学大学院文学研究科(修士課程)修了、92年テヘラーン大学人文学部大学院(修士課程)修了。96年シルクロード研究所研究員を経て、2004年東京文化財研究所 文化遺産協力センター 地域環境研究室長、2016年より現職。専門はイラン、中央アジアの文化史、考古学。アフガニスタン、インド、キルギス、タジキスタン、エジプト、ヨルダンなど、中央アジアおよび西アジア地域で広く文化遺産保護の活動を行っている。

■会場:

上甲子園キャンパス 甲子園会館 西ホール

西宮市戸崎町1-13 (JR「甲子園口」駅下車徒歩10分)

>>甲子園会館へのアクセス

■参加対象者:

入場無料・事前申込不要 (学外の一般の方も参加可能です) 

■問い合わせ先:

武庫川女子学トルコ文化研究センター
TEL: 0798-67-4501