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武庫川女子大学 建築学科 2年生
授業風景紹介 「建築設計演習I」 |
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建築学科の授業の様子を写真で紹介します
(最終更新 2008/8/5)
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H20年度2年生前期
(2008年7月18,22日)
担当:榊原教授、本城邦彦先生((株)竹中工務店顧問)、鈴木講師
外部講師:1日目 江戸 保先生(大工)、2日目 荒木正亘先生((株)アラキ工務店会長)
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講評会の様子
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江戸保先生による講評 |
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荒木正亘先生による全体講評 |
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学生の作品 内観透視図 |
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学生の作品 外観透視図
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学生の作品 模型写真 |
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前期の木造建築の設計演習の集大成として、最終課題「幼稚園」の講評会を2日かけて行いました。外部講師として、1日目(7月18日)は淡路島を拠点に大工をする傍ら、アメリカの大学に非常勤講師として招かれるなど国際的に活躍しておられる江戸保先生、2日目(7月22日)は、京都で代々続いた大工の棟梁であり、古材を再利用した住宅、京町家、古民家のほか、京町家の再生に向けた市民活動にも取り組んでおられる本学非常勤講師の荒木正亘先生からご講評をいただきました。両先生からは、木造の構法や建築計画の側面からの講評だけでなく、建築家として、施主に理解、納得してもらいながら仕事を進めていくために必要なプレゼンテーションなどの心構えについても個別にご指導いただけました。 |
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H20年度2年生前期
(2008年7月8,11日)
担当:榊原教授、本城邦彦先生((株)竹中工務店顧問)、鈴木講師
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対話型演習による指導の様子
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模型製作の様子
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図面制作の様子 |
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課題3「幼稚園」の第4週目です。 7月8日、11日は、検討した平面と屋根に従って、軸組、小屋組を検討し、教員の指導を受けました。そして、ケント紙と模型材料を配布し、ある程度案が固まった学生から、プレゼンテーションのための図面と模型の作成に取り掛かりました。来週の課題提出に向けて、いよいよ追い込みに入ります。 |
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H20年度2年生前期
(2008年7月1,4日)
担当:榊原教授、本城邦彦先生((株)竹中工務店顧問)、鈴木講師
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スタディ模型とスケッチによる対話型演習の様子
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CADを活用した屋根のスタディ |
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課題3「幼稚園」の第3週目です。 7月1日、4日は、保育室、遊戯室、管理諸室などの平面計画と、雁行形の屋根との関係を検討し、教員の指導を受けました。陸屋根の建築とは異なり、勾配屋根をもつ木造建築は、平面計画と屋根の検討を同時並行に行わなければなりません。屋根の形態がイメージしにくい学生も多いため、模型によるスタディに加え、「CAD・CG演習III」の演習時間を活用し、雁行形の屋根の3Dモデルによるスタディも並行して行うようにし、両演習の連携を図っています。 |
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H20年度2年生前期
(2008年6月24,27日)
担当:榊原教授、本城邦彦先生((株)竹中工務店顧問)、鈴木講師
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配置スタディの講評
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教員との対話 |
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武庫川女子大学附属幼稚園の見学
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附属幼稚園副園長の野尻先生との質疑応答 |
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学生のスタディ模型 |
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課題3「幼稚園」の第2週目です。
6月24日は、まず必要諸室を配置したスタディを提示し、教員の講評を受けました。まだ2年前期ですので、これほど多くの諸室を配置した経験がなく、悪戦苦闘している人がほとんどです。その後、個別に教員の指導を受けながら、案のスタディを進めました。
6月27日は、まず中央キャンパスにある本学附属幼稚園の見学を行いました。既に先週のフィールドワークで草の実保育園を見学していますが、今回は平日に、実際に使われている幼稚園を見学することが大きな目的です。まず、少人数の班に分かれて、保育室などにおける保育の様子などを見学し、子どもの生活の様子や、子どものために設計された家具などについて理解することができました。次に絵本室に集合し、本幼稚園の設計者でもある本城邦彦先生から、本幼稚園の開設の経緯から空間構成、扉、机、椅子などの家具のデザイン、建築のみならず色紙や制服なども含めた色彩計画などについて、詳細にご説明いただきました。最後に副園長の野尻先生が来られ、園児の日ごろの生活などについて、学生と活発な質疑応答を行いました。上甲子園キャンパスに戻った後は、作業の進捗状況のチェックと、教員による講評を行いました。
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H20年度2年生前期
(2008年6月20日)
担当:榊原教授、本城邦彦先生((株)竹中工務店顧問)、大井准教授
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課題説目の様子 |
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敷地(鳴尾浜臨海公園南地区芝生広場)を見学 |
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敷地条件の説明
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敷地内の樹木を実測 |
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建築設計演習Iの第3課題のテーマは「空間の連結・均質空間・空間の階層化」です。雁行する勾配屋根を持つ幼稚園の設計を通して、多様な活動が行われるが全体が均質なひとつの空間である保育室の構成方法、複数の保育室や遊戯室などを連結する方法、幼児の身体寸法と空間寸法の理解、複雑に折れ曲がりながら形成される木造屋根の構成と平面構成を関係付けながら設計する能力、そのための伝統的木構造の軸組みや小屋組みの構成手法などを学びます。はじめに、講評室で榊原教授より課題の説明を受け、その後バスで想定敷地である「鳴尾浜臨海公園南地区芝生広場」(リゾ鳴尾浜の西側隣接地)を見学し、前面の海との関係など周辺環境や敷地の状況などを調査しました。敷地見学から戻って、スタジオ自席のCADで必要な諸室、屋外施設の大きさの把握と機能的なつながりや全体配置の検討のための、色分けしたスペースブロックを作成しました。このスペースブロックを使って次回の演習までに上記の検討を行います。 |
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H20年度2年生前期
(2008年6月17,19日)
担当:岡崎教授、本城邦彦先生、大谷教授、大井准教授
外部講師:1日目 吉村篤一先生(建築環境研究所) 2日目 澤木久美子先生(アトリエ空) |
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講評会の様子 1日目 |
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講評会の様子 2日目 |
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学生の作品 |
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1日目は吉村篤一先生(建築環境研究所)、2日目は澤木久美子先生(アトリエ空)にご出席いただきました。テーマが「両親の家」ということで、希望する学生たちのご家族の方々にも参加していただきました。学生たちは普段の家族の生活の様子や両親に聞いた要望とその建築的な回答などを図面や模型を使い説明しました。講評にあたった先生方からは「自分の身の回りの環境に敏感になることと、身の回りにあるものでスケール感をつかむ訓練を日ごろから行っておくことが大切です。」「自分が考えていることが絶対ではないのです。何かもっとよい方法があるはずだと常に思うことです。」「(女性の場合は)様々な条件で仕事を中断することもあるかもしれませんが、大切なのは『続ける』ことです。そのためには建築を好きになってください。そして一日一日を大切に勉強していってください。」など貴重なアドバイスをいただきました。学生のご家族からは「今後も両親のアドバイスが必要な作品に取り組むのなら、より多くのアドバイス・注文をしていきたいと思いました。」「娘が朝早くから夜遅くまで頑張っていましたが、(講評会に出席したことで)なぜ(制作に)時間がかかるのか、いかに皆さんが大変な努力をしているのかがわかりました。」など感想をいただきました。毎回緊張する講評会ですが、特におうちのかたがいらっしゃった学生にとっては特別なものとなりました。
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H20年度2年生前期
(2008年6月3,6日)
担当:本城邦彦先生、大谷教授、大井准教授
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庭園計画の基本的事項について説明を受ける
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模型制作の様子 |
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今回の課題の計画敷地は眺望がよい高台という条件で各自が設定しているため、まず敷地とその周辺の簡単なスケッチを起こしました。また庭園の参考事例見学に先立ち、内部空間と縁側と庭園が融合した日本の伝統的空間や、遮蔽縁によって作り出される奥行を感じられる空間の写真を用いた説明を聞き、実際に庭園計画のスケッチを行いました。
さらに作図のためには仕上げや建具のことを考える必要もあるので屋根や建具の詳細参考図も提示され、建具の取り付き方、屋根の詳細など検討する学生の姿も見られました。
学生たちは17日と19日に予定されている講評会にむけて本格的にプレゼンテーション用の模型と図面に取り組み始めています。
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H20年度2年生前期
(2008年5月27,30日)
担当:岡崎教授、本城講師、大谷教授、大井准教授
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演習開始時に前回の授業以降の検討成果を壁に貼り教員からチェックを受ける |
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施工実習室でサッシについての説明を聞く |
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計画案をグループごとに担当教員とディスカッション |
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この課題の大きなテーマである「多義的空間」とは一つの空間に多様な機能が存在可能な空間を言います。ミース設計のファンズワース邸を例にとり、ドキュメント映像を鑑賞しました。また計画を進める前に、敷地として海が見える高台を各自で選定することが宿題となっていたので敷地からの眺望の写真と両親からの要望を盛込んだスケッチを壁に貼り、教員からアドバイスを受けました。施工実習室ではサッシについてサンプルを使いながら内付け、外付け、半外付けのサッシがどのように納まっているのか説明も受けました。
日照や風向についての検討も大切です。敷地の緯度から年間の太陽高度の割り出し、断面計画の説明を聞き、縁側・軒下など伝統的な日本空間特有の中間領域の計画に生かします。 |
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H20年度2年生前期
(2008年5月20日)
担当:本城邦彦先生、大谷教授、杉浦講師
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課題説明の様子 |
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演習の様子
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演習の様子 |
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第2課題のテーマは「均質空間と空間の多義性・基本行為と空間」です。自分の親にささげる住宅の設計を通して、寝る・食べる・団らんといった人間の基本的行為と空間との関係の理解を深めます。また、壁で仕切るのではなく、家具や衝立の配置により空間の連続性を保ちつつ有効に分節する手法、屋内と屋外の空間を有機的に関連づける手法を学びます。はじめに、大谷教授より、住宅における人間の基本的行為やそのために必要な空間の寸法、日本の伝統的空間が持つ基準寸法体系について説明を受けました。また、20世紀を代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエによるファンズワース邸や日本の伝統的な民家を例に、空間の多義性(人間の視点や行動の違いにより、一つの空間・場所が異なるの機能・意味を持つこと)について、大谷教授、杉浦講師から解説を受けました。その後、平面図のスケッチや家具配置のスタディに取り組みました。次回の演習までに、親の要望を聞き、それをうまく取り入れた案を検討します。 |
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H20年度2年生前期
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建築設計演習 I 「課題1:木造のクラブハウス」講評会 |
(2008年5月13,15日)
担当:岡崎教授、大谷教授、榊原教授、杉浦講師
外部講師:1日目 木村忠紀先生、2日目 荒木正亘先生 |
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講評会の様子 |
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講評会の様子 |
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作品が展示されたギャラリー |
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学生の作品 模型写真 |
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学生の作品 CADによる透視図 |
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学生の作品 CADによる透視図 |
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「木造のクラブハウス」の課題の講評会を行いました。5月13日、15日の2日間かけて、学生全員が作品の発表をしました。外部講師として、1日目は多くの寺社建築を手掛けられた株式会社木村工務店の棟梁 木村忠紀氏、2日目は京町家や古民家の改修を多数手掛けられた株式会社アラキ工務店の棟梁 荒木正亘氏に参加いただきました。学生が考えた意匠を実現するために適切な架構方法、耐震のための工夫、雨じまいなどの詳細部のおさまり、伝統的な木造の構法には人間の生活に見合った基準寸法体系があることなど、広い見地からさまざまな指導と解説をいただきました。講評会後には、全作品が廊下に展示されました。 |
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H20年度2年生前期
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建築設計演習 I 「課題1:木造のクラブハウス」第5週 |
(2008年5月9日)
担当:岡崎教授、大谷教授、榊原教授、杉浦講師
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プレゼンテーション用の図面の制作 |
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縮尺1/30の軸組模型の制作 |
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「木造のクラブハウス」の課題も本日が最終の授業になりました。プレゼンテーションの作業もいよいよ大詰めです。先週に引き続き、図面および縮尺1/30の軸組模型の作製に力を注ぎました。軸組模型は、小屋部分まで立ち上がりました。さらに、並行して、CADを用いたCG透視図の制作にも取り組みました。5月13日(火)、14日(水)には、大工の棟梁を招いて講評会を行います。 |
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H20年度2年生前期
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建築設計演習 I 「課題1:木造のクラブハウス」第4週 |
(2008年4月29日,5月2日)
担当:岡崎教授、大谷教授、榊原教授、杉浦講師
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デザインと架構計画の最終チェック
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プレゼンテーション用の図面の作製 |
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縮尺1/30の軸組模型の基礎および一階床部分の制作 |
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「木造のクラブハウス」の課題の4週目です。平面や立面のデザインと架構計画の最終チェックを済ませ、プレゼンテーション用の図面および縮尺1/30の軸組模型の作製に取りかかりました。軸組模型を作製するために縮尺1/30の大きな軸組図を作成し、これをもとに部材の切り出しを行います。これまでに作製した縮尺1/100の図面では気づかなかった、細部のおさまりや部材寸法にも注意して作業を行い、木造についてより理解が深まめました。 |
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H20年度2年生前期
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建築設計演習 I 「課題1:木造のクラブハウス」第3週 |
(2008年4月22,25日)
担当:岡崎教授、大谷教授、榊原教授、杉浦講師
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耐力壁の計画方法の説明 |
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スタディ模型とスケッチをもとに教員との対話 |
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演習の様子 |
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「木造のクラブハウス」の課題の3週目です。先週の作業に引き続き、軸組のスタディ模型の作成やスケッチを重ね、軸組の計画が定まってきたところで、地震の揺れや台風の風圧に耐えるための耐力壁の計画方法について学びました。これを応用して、自分の案に、必要な強度と量の筋違(すじかい)を配置しました。さらに教員との相談を重ね、平面図、立面図、断面図、床伏図、小屋伏図、軸組図の案を確定させました。次回からは、課題の総仕上げ、プレゼンテーションの作業に移ります。また、5/1、5/8のCAD・CG演習IIIでは、自分のクラブハウスの案を、CADを用いて3次元モデルリングし、透視図を作成する方法を学びます。 |
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H20年度2年生前期
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建築設計演習 I 「課題1:木造のクラブハウス」第2週 |
(2008年4月15,18日)
担当:岡崎教授、大谷教授、榊原教授、杉浦講師
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木造在来構法の説明の様子 |
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軸組の検討方法の説明
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作業風景 |
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展示されたスケッチやスタディ模型 |
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スタディ中の模型 |
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「木造のクラブハウス」の課題の2週目です。まずは、前回から引き続いて1/100で平面図、立面図、断面図のスケッチおよび段ボールでスタディ模型の制作に取り組みました。屋根の形や部屋割りの方向性が定まってきたら、次は架構方法を検討するために軸組図や伏せ図のスケッチに取りかかりました。柱の上に梁が架かり、梁の上に束が立ち、束の上に母屋が架かり、母屋の上に、垂木が架かり・・・、と木造の軸組や小屋組をデザインするためには、空間を3次元で考える能力が要されます。軸組を立体的にイメージして検討するために、1mm角のヒノキ棒を使って軸組のスタディ模型に取り組みました。毎回の演習授業のはじめには、全員のスケッチやスタディ模型を展示して、講評会を行いました。
4/19(土)のフィールドワークでは、木造軸組構法の住宅の新築工事現場2カ所と古民家の再生工事現場3カ所を見学して回りました。 |
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H20年度2年生前期
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建築設計演習 I 「課題1:木造のクラブハウス」第1回 |
(2008年4月11日)
担当:岡崎教授、大谷教授、榊原教授、杉浦講師
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講評室での課題説明の様子 |
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講評室での課題説明の様子 |
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昨年の案を参考
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2年生の建築設計演習の最初の課題は「木造のクラブハウス」です。日本の伝統的な木造構法を身につけるとともに、一つの屋根の下にある大空間の分割手法を学びます。敷地は、武庫川学院のグラウンドに昨年10月に竣工した木造クラブハウスと同じ場所です。このクラブハウスの建設は本学科の授業と連動して行われ、設計には本学科の教員が、そして木材の加工などには学生も参加しました。第1回目の授業では、大谷教授より、設計条件、屋根の象徴性、 屋根の形態や構法とその歴史的変遷、屋根や軸組みの架構形式、 木造の部材名称などについて説明がありました。その後、スタディ模型をつくりながらアイデアスケッチに取り組みました。また、参考例として提示された昨年度の同課題の図面や軸組模型を見て、学生からはその精密さに感嘆の声も。同時に先輩に負けじと、意気が揚がったようでした。 |
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