武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
武庫川女子大学 建築学科 2年生
授業風景紹介 「建築設計演習I」
建築学科の授業の様子を写真で紹介します
(最終更新 2009/8/10)
H21年度2年生前期
建築設計演習 I
「課題3:雁行する勾配屋根を持つ幼稚園の設計」講評会
(2009年7月25日、8月1日)
担当:榊原教授、上田信也先生、大谷教授、鈴木講師
外部講師:1日目 木村忠紀 先生(木村工務店代表取締役)
     2日目 仲井 領 先生(元竹中大工道具館 副館長)
建築学科2年生 建築設計演習I
講評会の様子 学生の発表
建築学科2年生 建築設計演習I
講評会の様子 学生の発表
建築学科2年生 建築設計演習I 建築学科 建築設計演習I 課題説明
講評会の様子 木村先生の講評 講評会の様子 上田先生の講評
建築学科2年生 建築設計演習I
講評会の様子 仲井先生の講評
建築学科2年生 建築設計演習I
学生の作品 部分模型写真
建築学科2年生 建築設計演習I
学生の作品 全体模型写真
建築学科2年生 建築設計演習I
学生の作品 透視図
 傾斜屋根のある幼稚園を対象とした建築設計演習 I の課題3「空間の連結・均質空間・空間の階層化」の講評会を土曜日2日間に渡り行いました。そして2日間で24人の学生の親御さんにご参加いただきました。
 1日目は、一昨年の講評会に参加していただいた、木村工務店代表取締役の木村忠紀先生に講評者としてご出席いただきました。木村先生には棟梁としての立場から軸組図や伏図について、また一級建築士としての立場から幼稚園の全体計画ついてさまざまな観点からの指摘、講評をいただきました。
 2日目は、竹中工務店の設計部に長年勤務され、竹中大工道具館の副館長を務められた、仲井 領先生に講評者としてご出席いただきました。仲井先生には、傾斜屋根のつなぎ方、玄関廻りの構成や保育室の建具などのあり方などについて、豊富な設計経験に基づく指摘、講評をいただきました。
 そして両先生とも、一ヶ月あまりで全員がこれだけの案をまとめられたことに感心しますという感想を述べられました。
 またこの一ヶ月間授業を担当していただいた上田信也先生からは、建物と屋外空間の配置、諸室や屋外空間のつながり、園児、教諭、保護者の動線、セキュリティー、保育室の採光など実際に幼稚園を設計された経験にもとづく幅広い指摘、講評をいただきました。
H21年度2年生前期
建築設計演習 I
「課題3:雁行する勾配屋根を持つ幼稚園の設計」第4,5週
(2009年7月14,17,21日)
担当:榊原教授、上田信也先生、大谷教授、鈴木講師
建築学科2年生 建築設計演習I 建築学科 建築設計演習I 課題説明
模型制作の様子 図面制作の様子
建築学科2年生 建築設計演習I 建築学科 建築設計演習I 課題説明
教員との対話 教員との対話
 これまで積み重ねてきたスタディに基づき、幼稚園の全体計画および雁行する保育室2室と付属諸室を図面と模型およびCG透視図で表現する、提出物の作成に着手しました。全員で提出物について確認した後、スタディ模型やスケッチを参考にして、それぞれ担当教員の指導を受けながら提出図面や模型を作成、CGや完成した模型の写真を含め、提出物の作成に取り組みました。併せて課題の基本的学習目標に対する考え方を設計趣旨として文章化して提出。次回はいよいよ講評会を迎えます。
H21年度2年生前期
建築設計演習 I
「課題3:雁行する勾配屋根を持つ幼稚園の設計」第3週
(2009年7月7,10日)
担当:榊原教授、上田信也先生、大谷教授、鈴木講師
建築学科2年生 建築設計演習I 建築学科 建築設計演習I 課題説明
部分スタディ模型で検討案を発表し講評を受ける 講評後、小屋組み構成の留意事項の説明を聞く
建築学科2年生 建築設計演習I 建築学科 建築設計演習I 課題説明
教員との対話 制作中の部分模型
 前回の保育室の小屋組みについての説明、フィールドワークで確認した実際の小屋組み構成基づき、雁行する保育室2室と付属諸室、廊下、テラスなどによる平面構成と、雁行する勾配屋根の構成、保育室内部からの小屋組みの見え方などについての部分模型スタディ行い、スタディ結果を説明し、講評を受けました。講評後、スケッチやスタディ模型による計画の修正やつめを行い、保育室まわりの計画をかためて行きました。 引き続きこの検討結果を反映して、遊戯室や職員事務室などを含む諸室全体のつなぎ方、これにより生まれる複雑な屋根の構成、敷地と建物、屋外施設との関係など全体計画の見直しやつめを行い、課題のテーマを確認しつつ、幼稚園計画の具体化に取組みました。
H21年度2年生前期
建築設計演習 I
「課題3:雁行する勾配屋根を持つ幼稚園の設計」第1,2週
(2009年6月26,30日、7月3日)
担当:榊原教授、上田信也先生、大谷教授、鈴木講師
建築学科2年生 建築設計演習I 建築学科 建築設計演習I 課題説明
課題説明を聞く 敷地見学 「親水中央公園」越しに計画敷地を見る
建築学科2年生 建築設計演習I 建築学科 建築設計演習I 課題説明
武庫川女子大学付属幼稚園 水谷園長の説明を聞く 武庫川女子大学付属幼稚園 園児の椅子の実測
建築学科 建築設計演習I 課題説明
色ブロックを用いた配置スタディを発表し、講評を受ける
建築学科2年生 建築設計演習I 建築学科 建築設計演習I 課題説明
グループに分かれて全体配置検討結果の講評を聞く 保育室の小屋組みについての説明を聞く
 建築設計演習 I の課題3は空間の連結、均質空間の構成、空間の階層化をテーマとし、雁行する勾配屋根により構成される幼稚園を設計します。第1、第2課題では一つの勾配屋根のもとの空間を扱ってきましたが、木造の設計演習の締めくくりとなる第3課題では、階層化された空間を覆う複数の勾配屋根を雁行形状に構成する課題に挑戦します。
 課題説明を受けた後、計画敷地となる芦屋市海洋町、潮芦屋地区の「親水中央公園」の北側に位置する敷地を見学し、5000平米の敷地の広さを体感すると共に、道路、公園、戸建て住宅地など敷地の周辺状況を確認しました。 続いて武庫川女子大学付属幼稚園を見学し、見学後水谷孝子園長から説明や質問への回答を受け、多義的な空間である保育室や、諸空間・家具の寸法、園児の身体寸法や活動などを理解しました。平行して空間の階層化と配置検討のため、色ブロックを使った検討を行い、結果を発表し全員がさまざまな考え方を理解しました。この検討結果をもとに建物全体の模型スタディーを行い、結果をグループに分かれて発表、講評しました。また、雁行する保育室の部分スタディー着手のため、部屋の大きさから標準的な和小屋では構成しにくい保育室の小屋組みについての説明を受けました。
H21年度2年生前期
建築設計演習 I  「課題2:両親の家」講評会
(2009年6月23,25日)
担当:大谷教授、吉村篤一先生(建築環境研究所
代表)、大井准教授、天畠講師
外部講師:1日目 神家 昭雄 先生(神家昭雄建築研究室)
     2日目 宇澤 善一郎 先生(一級建築士事務所アトリエ・ユウ代表)
建築学科 建築設計演習I 課題説明
学生のプレゼンテーションの様子
建築学科 建築設計演習I 課題説明
神家先生(写真最前列左から1番目)による講評の様子
建築学科 建築設計演習I 課題説明
宇澤先生(写真最前列左から1番目)の講評の様子(最前列左から2人目は吉村先生)
建築学科 建築設計演習I 課題説明
吉村篤一先生からの全体講評
建築学科 建築設計演習I 課題説明
学生の作品 模型写真
建築学科 建築設計演習I 課題説明
学生の作品 模型写真
 建築設計演習 I の課題2のテーマは「均質空間と空間の多義性・基本行為と空間」の講評会を2日間に渡って行いました。
 1日目は、第1課題の時にも講評会に参加していただいた、神家先生にご出席いただきました。総評では「第2課題では、第1課題のクラブハウスからさらに住宅の機能や庭などの建物の周辺環境まで考えることが課されています。建築を設計する上で、内部と外部の環境を考えることが重要です。」とお言葉をいただきました。
 2日目は、第1課題で担当された宇澤先生にご出席いただきました。そして「第一課題と比較すると図面の表現が上達しています。建築をハードとした場合、皆さんは住宅設計において、まずどう住むか、ソフトの提案をしてください。親御さんの要望をそのまま計画案とするよりも、更に良い提案をしてください。自分の価値観をつくると設計が楽しくなります。」 とご指導くださいました。 この一ヶ月間授業を担当された吉村篤一先生は「2年生でこんなに図面が描けるのはすごいこと。しかし、図面を描けることと良い建築をつくることは別です。一ヶ月を通して良いと思ったのは内部空間と屋外空間の関係を良く考えていたことと、わかっていないなりにも和室を懸命に設計しようとする姿です。今後の課題として、今回はお客さんを重視し過ぎです。住む人が心地よい空間を作れば自然とお客さんを招き入れたくなります。」 と授業全体について気付いた点についてお言葉をいただきました。
H21年度2年生前期
建築設計演習 I  「課題2:両親の家」第4週
(2009年6月16,18日)
担当:大谷教授、吉村篤一講師(建築環境研究所
代表)、大井准教授、天畠講師
建築学科 建築設計演習I 課題説明
演習の様子 図面の作図
建築学科 建築設計演習I 課題説明
演習の様子 模型の制作
建築学科 建築設計演習I 課題説明
完成間近の軸組み模型
 建築設計演習 I の課題2のテーマは「均質空間と空間の多義性・基本行為と空間」の第4週です。
 6/16は、来週の提出にむけて図面および模型の制作にとりくみました。木造の断面図、立面図の表現で注意すべき点などを指導し、図面を修正したり、模型の基礎と地盤の関係などを再検討して修正しました。
 6/18は、提出前の最後の授業です。庭園計画を図面として要求されているため、学生たちは外構の植栽や庭石などの表現方法を確認しました。
H21年度2年生前期
建築設計演習 I  「課題2:両親の家」第3週
(2009年6月9,11日)
担当:大谷教授、吉村篤一講師(建築環境研究所
代表)、大井准教授、天畠講師
建築学科2年生 建築設計演習I 建築学科 建築設計演習I 課題説明
教員との対話 教員と対話し、質問しながら計画案をまとめる
建築学科 建築設計演習I 課題説明
制作中の真壁構造の模型
 建築設計演習 I の課題2のテーマは「均質空間と空間の多義性・基本行為と空間」の第3週です。
 6/19は、平面の検討に加えて、庭の計画および軸組の設計について教員一対一で対話し、各自の提案をまとめていきました。。
 6/11は、木構造の検討をする一方で、平面計画と一緒に検討された庭園計画を先生方に見せながら平面計画の最終調整を行いました。また中間領域として要求されている縁側の断面計画など一人ひとりがわからない点を先生に聞きながら模型の制作や作図作業を進めました。
H21年度2年生前期
建築設計演習 I  「課題2:両親の家」第2週
(2009年6月2,4日))
担当:大谷教授、吉村篤一講師(建築環境研究所
代表)、大井准教授、天畠講師
建築学科 建築設計演習I 課題説明
木造の外部周りのサッシュの形式について説明
建築学科2年生 建築設計演習I 建築学科2年生 建築設計演習I
教員との対話 教員との対話
建築学科 建築設計演習I 課題説明
同級生からスケッチとエスキスの説明を聞く
 建築設計演習 I の課題2のテーマは「均質空間と空間の多義性・基本行為と空間」の第2週です。
 6/2はまず最初にサッシュのサンプルをもとに木造の外部周りのサッシュの収まりと立面の関係について解説を行いました。また後半ではこれから庭の計画するにあたり、庭の計画のポイントを解説しました。断面図の検討のための資料として木造住宅の立面図・矩計図も配布しました。残りの時間は検討中の平面図とスタディ模型を教員に見せて一対一の対話により、各自の案を検討しました。
 6/4は学生同士でお互いに平面のスケッチとスタディ模型を見せ合いました。その後、課題のテーマとなっている「多義的空間」の検討が明確である5名に発表してもらい、各自がそれらを参考にしながら再度自分の案を見直しました。
H21年度2年生前期
建築設計演習 I  「課題2:両親の家」第1週
(2009年5月26日)
担当:大谷教授、吉村篤一講師(建築環境研究所
代表)、大井准教授、天畠講師
建築学科 建築設計演習I 課題説明
太陽高度と庇・縁側の関係について解説
建築学科 建築設計演習I 課題説明
各自の敷地条件や平面のスケッチを発表し、講評を受ける
建築学科 建築設計演習I 課題説明
検討中のスタディ模型
 建築設計演習 I の課題2のテーマは「均質空間と空間の多義性・基本行為と空間」です。自分の親にささげる住宅の設計を通して、寝る・食べる・団らんといった人間の基本的行為と空間との関係の理解を深めます。また、壁で仕切るのではなく、家具や衝立の配置により空間の連続性を保ちつつ有効に分節する手法、屋内と屋外の空間を有機的に関連づける手法を学びます。
 5/16の課題説明では、住宅における人間の基本的行為やそのために必要な空間の寸法について説明を受けました。また20世紀を代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエによるファンズワース邸や日本の伝統的な民家を例に、空間の多義性(人間の視点や行動の違いにより、一つの空間・場所が異なるの機能・意味を持つこと)について、解説を受けました。
 5/26の演習では、日本の伝統的空間が持つ基準寸法体系、太陽高度と庇・縁側の関係について解説を受け、3つのグループにわかれて各自が聞いた親の要望や敷地条件、検討中の平面図のスケッチについて発表を行いました。次回の演習までに、屋根のスタディ模型、平面図を検討します。
H21年度2年生前期
建築設計演習 I  「課題1:木造のクラブハウス」講評会
(2009年5月12,14日)
担当:大谷教授、宇澤 善一郎講師(一級建築士事務所アトリエ・ユウ代表)、柳沢准教授
外部講師:1日目 荒木正亘 先生(株式会社アラキ工務店取締役会長)
     2日目 神家昭雄 先生(神家昭雄建築研究室)
建築学科 建築設計演習I 課題説明
荒木先生による講評の様子
建築学科2年生 建築設計演習I 建築学科2年生 建築設計演習I
宇澤先生による講評の様子
神家先生による講評の様子
建築学科 建築設計演習I 課題説明
講評会の様子
建築学科 建築設計演習I 課題説明
学生の作品 模型写真(学生撮影)
建築学科 建築設計演習I 課題説明
学生の作品 模型写真(学生撮影)
建築学科 建築設計演習I 課題説明
学生の作品 内部の小屋組の透視図
 建築設計演習 I の課題1「木造のクラブハウス」の講評会を5/12(火)、14(木)の2日間にわたっておこないました。外部講師として、1日目は(株)アラキ工務店の荒木正亘先生、2日目は神家昭雄建築研究室の神家昭雄先生にご参加いただきました。個々の作品の講評に加え、柱の入れ方や筋違の入れ方など軸組設計のポイント、庇の出や屋根勾配など雨仕舞いの考え方、できるだけ効率的に作る日本の伝統的な木造の考え方、屋根と構造と平面が互いに関連する木造の面白さ、図面表現の重要性、模型の作り方、模型写真の撮り方等、非常に幅広く貴重なアドバイスをいただきました。作品は、現在建築スタジオの2階に展示しています。
H21年度2年生前期
建築設計演習 I  「課題1:木造のクラブハウス」第1週
(2009年4月11日)
担当:大谷教授、宇澤 善一郎先生(一級建築士事務所アトリエ・ユウ代表)、柳沢准教授
建築学科 建築設計演習I 課題説明
講義室での課題説明の様子
建築学科 建築設計演習I 課題説明
武庫川女子大学附属中学・高等学校 木造クラブハウスの見学
建築学科2年生 建築設計演習I 建築学科2年生 建築設計演習I
部室内部の見学
クラブハウスをスケッチ
 2年生の建築設計演習Iの最初の課題は「木造のクラブハウス」です。日本の伝統的な木造構法を身につけるとともに、一つの屋根の下にある大空間の分割手法を学びます。敷地は、武庫川学院のグラウンドに2007年10月に竣工した木造クラブハウスと同じ場所です。このクラブハウスの建設は本学科の授業と連動して行われ、設計には本学科の教員が、そして木材の加工などには学生も参加しました。第1回目の授業では、大谷教授より、設計条件、屋根の象徴性、 屋根の形態や構法とその歴史的変遷、屋根や軸組みの架構形式、 木造の部材名称などについて説明がありました。その後、実際のクラブハウスを見学して木造の基本的な構造や空間のスケールについて確認をしました。
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