武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 毎週土曜日はフィールドワーク
 
■H26年度後期 建築学科1年生 フィールドワークIB 第15回
 「武庫川女子大 看護科学館」見学 

平成27年1月10日(土)10:00〜12:30 
担当:福島貞道先生、田川准教授

建築学科1年生 フィールドワークIA
看護科学館の設計コンセプトなどについて解説を受ける
建築学科1年生 フィールドワークIA
各フロアの隅々までを見学する
建築学科1年生 フィールドワークIA
階段室の耐火壁に採光のために疎らに設置された開口
 建築法規 I の授業に関連し、実際の建築物における法対応の具体例について学ぶため、武庫川女子大学 看護科学館を見学しました。まず1階の講義室で、設計者である堀良平氏(竹中工務店)より看護科学館の設計コンセプトや概略、法適用に関する事例などをスライドや動画を用いてわかりやすく解説して頂きました。看護科学館は今年4月に開講される本学の看護学科の施設であり、本格的な使用はまだされていないため、最上階の6階から順に各フロアを隅々まで見学できました。実際の建築物における耐火、防火設計に関する法規の適用例や、防火区画、竪穴区画などについて学びました。特に、屋内避難階段室の屋内に面する壁に窓を設ける場合、その面積は各々1平方メートル以内とする建築基準法施行令がありますが、階段室もコミュニティーの場とし採光を行うために、小さな開口を疎らに設けられたことを学びました。各自習室や講義室で大きな空間を確保するために外周の壁でほぼ全ての水平荷重を支える構造計画についても把握しました。
 
■H26年度後期 建築学科1年生 フィールドワークIB 第14回
 「伊勢神宮」見学 
平成26年12月20日(土)7:30〜18:45 
担当:榊原教授
建築学科1年生 フィールドワークIA
外宮手水舎で心身を清める
建築学科1年生 フィールドワークIA
外宮旧正殿敷地
建築学科1年生 フィールドワークIA
鳥居が建て替えられた宇治橋を渡る
 
建築学科1年生 フィールドワークIA
新旧両殿が建ち並ぶ別宮風日祈宮
 
建築学科1年生 フィールドワークIA
内宮御正殿に向かう
 昨年第62回式年遷宮の遷宮祭の中核をなす祭儀、遷御を終えた伊勢神宮を訪問しました。外宮手水舎で心身を清めた後、せんぐう館を見学。展示室に造りつけられた実物大の外宮御正殿妻側について、館員の方からわかりやすい説明を受けました。その後豐受大神宮(外宮)御正殿へ向かい外玉垣南御門内にて参拝した後、遷宮に向けた造営が進められている別宮風宮を見学、その後外宮神楽殿で御神楽の奉奏を受けました。外宮参拝を終え折悪しく雨脚が強まる中バスで皇大神宮(内宮)に移動し、宇治橋を渡り、神宮司廳近藤裕嗣技師のご案内で、五十鈴川御手洗場、瀧祭神、別宮風日祈宮、内宮神楽殿、忌火屋殿、御贄調舎などを見学し内宮御正殿外玉垣南御門内にて参拝、その後御稲御倉、別宮荒祭宮を見学しました。4年前に架け替えられた宇治橋、昨年遷宮を終え旧正殿が取り壊された内宮、外宮の御正殿、遷宮を終え新旧両宮が建ち並ぶ別宮風日祈宮、今年建て替えられた御稲御倉、遷宮に向けた造営が進められている別宮風宮など遷宮の様々な段階を見学することができ、遷宮の壮大なスケールを再認識しました。内宮の参拝を終えた後、降雨にもかかわらず多くの人出でにぎわうおはらい町をめぐり、門前町の雰囲気を体感しました。
 
■H26年度後期 建築学科1年生 フィールドワークIB 第13回
 「甲子園会館 瓦の葺き替え」
平成26年12月13日(土)10:00〜12:00
担当:光本大助先生、鈴木准教授、猪股講師
建築学科1年生 フィールドワークIA
瓦の説明
建築学科1年生 フィールドワークIA
瓦の葺替の様子
建築学科1年生 フィールドワークIA
瓦の葺替の様子
 甲子園会館の瓦を当初の素材、焼成方法によって再現するため、空間表現演習Iで制作した瓦の葺替を行いました。「タタラ盛りおよび荒地取り」から始まり、「荒地切り・水撫ぜ」、その後しばらく乾燥のあと「施釉・窯詰め」、焼成ののち、復元した瓦を使い、甲子園会館の屋根瓦の葺替を行いました。 瓦の葺替の指導は、京都の光本瓦店有限会社取締役である光本大助先生にしていただきました。
  最初に、瓦の「頭」と「尻」など部分の名称、瓦の葺き方、安全帯の使い方などの安全確保について説明していただいた後に、実際に瓦の葺き替えに挑戦しました。 学生たちは、自分の葺き替えた瓦がこれから何十年も残っていくことに充実感を感じていたようです。瓦の制作から葺替にいたるまで一連の流れを経験し、保存修復の現場を体感することができました。
 
■H26年度後期 建築学科1年生 フィールドワークIB 第8回
 「浄瑠璃寺、新薬師寺、室生寺」見学 
平成26年11月22日(土)9:30〜17:40
担当:田崎教授
建築学科1年生 フィールドワークIA
池の対岸から、浄瑠璃寺の九体阿弥陀堂をスケッチした。水面に映る紅葉が建物の美しさをひきたて、まさに極楽を感じさせている。
建築学科1年生 フィールドワークIA
小高い丘の上に立つ三重塔も紅葉をまとって美しさが一層、際立っていた。
建築学科1年生 フィールドワークIA
新薬師寺は観光客もまばらで、静かな雰囲気の中、のびやかな本堂の姿を丁寧にスケッチし、また堂内では、十二神像の生き生きとした姿に圧倒された。
 
建築学科1年生 フィールドワークIA
紅葉真っ盛りの室生寺では、山門を入る前に概要説明を行い、その後はグループごとに見学し、スケッチを行った。
 
建築学科1年生 フィールドワークIA
穏やかな階段の上に、緑をバックに聳える五重塔は、優しく美しいと同時に大きさ以上に迫力を感じさせる名建築。
 空間表現演習IIの最終課題「祈りの空間」に関連した参考事例として、浄土式庭園と本堂、三重塔によって極楽浄土を表現している浄瑠璃寺、聖武天皇の病気平癒を願って建立された本堂が残る新薬師寺、山野に寺地を求めた平安期密教寺院である室生寺を見学しました。観光シーズンでかなり混雑していましたが、美しいもみじに彩られた宗教空間に実際に身を置くことで、日本仏教の空間的特徴をじっくりと体感することができたと思います。
 
■H26年度後期 建築学科1年生 フィールドワークIB 第7回
 「石山寺、比叡山延暦寺 根本中堂」見学 
平成26年11月15日(土)9:35〜16:20
担当:杉浦准教授
建築学科1年生 フィールドワークIA
石山寺 本堂の前で教員から説明を受ける
建築学科1年生 フィールドワークIA
石山寺 現存する最古の多宝塔をスケッチ
建築学科1年生 フィールドワークIA
石山寺 寺名の由来ともなっている硅灰石の巨石をスケッチ
 
建築学科1年生 フィールドワークIA
比叡山延暦寺 阿弥陀堂、東塔をスケッチ
 
建築学科1年生 フィールドワークIA
学生のスケッチ
 
建築学科1年生 フィールドワークIA
学生のスケッチ
 空間表現演習II の最終課題において、西宮のシンボルである甲山の山腹に「祈りの空間」を設計します。山地に聖地を求めた参考例として、滋賀県の石山寺および比叡山延暦寺の根本中堂を訪れました。
 石山寺では、まず真言宗や天台宗における山岳伽藍について、また外陣が付加された本堂の構成、硅灰石に拠って建つ建築群、瀬田川に臨む月の名所であることなどの石山寺の特徴について教員から説明を受けました。その後、境内を散策・スケッチを行いました。
 続いてバスで延暦寺に移動。標高700mほどにある延暦寺は冬のような寒さでした。根本中堂の前で、延暦寺の歴史や全体構成、内陣の土間が中陣や下陣の床に比べて深く掘り込まれた根本中堂独特の空間構成や西塔エリアにある法華三昧堂や常行堂を例に、祈りのための空間構成について説明を受けました。根本中堂を見学後、各自自由に散策・スケッチを行いました。
 
■H26年度後期 建築学科1年生 フィールドワークIB 第6回
 「竹中大工道具館、風見鶏の館」見学 
平成26年11月5日(土)12:50〜16:30
担当:田崎教授
建築学科1年生 フィールドワークIA
竹中大工道具館1階の企画展では、日本、中国、韓国の大工技術の特徴について、模型や図面などの資料を見ながら、学芸員から詳しく解説していただけた。
建築学科1年生 フィールドワークIA
日本とは異なる韓国宮廷建築の組物のディテールについても原寸模型を通して具体的に理解できた。
建築学科1年生 フィールドワークIA
地階の常設展示スペースでは、日本の伝統的な組物や継ぎ手の方法について、展示模型などをとおして具体的に説明していただき、興味が一層、ひろがった。
 
建築学科1年生 フィールドワークIA
風見鶏の館でも、内部の様子をスケッチし、当時の暮らし方などをあらためて体験することができた。
 初期演習の一環として、今秋、新たに開館した竹中大工道具館を見学しました。2グループに分かれて、1階では企画展「日中韓 棟梁の技と心」の展示を、学芸員の丁寧な解説をうかがいながら見学し、その後、地階の常設展示でも、日本や海外の大工道具の歴史や具体的な使い方などをヴィデオなどの多彩なディスプレイを通して学ぶことができた。その後、北野町まで徒歩で移送し、重要文化財に指定された風見鶏の館を見学し、近代初期の洋風住宅の空間構成や細部のデザインについてもスケッチしながら理解を深めた。
 
 
■H26年度後期 建築学科1年生 フィールドワークIB 第5回
 「カトリック宝塚教会」見学 
平成26年10月25日(土)9:50〜11:45 
担当:森本講師
建築学科1年生 フィールドワークIA
聖堂の解説を聞く
建築学科1年生 フィールドワークIA
聖堂内部の見学
建築学科1年生 フィールドワークIA
聖堂内部の空間をスケッチ
 空間表現演習IIにおける「いのりの空間」の参考事例として、カトリック宝塚教会を訪れました。
 カトリック宝塚教会は、建築家・村野藤吾(むらの・とうご/1891-1984)が、当時の田口芳五郎大司教(後の枢機卿)をはじめ、初代の主任司祭(野口秀吉神父)や信者たちの熱い思いを重く受け止め、“神の家”“祈りの家”にふさわしいようにと設計し、1965 年に建てられました。平面は東西に長い三角形の形で構成され、東側の頂点に祭壇が、西南の角に小聖堂が配されています。全体はうねるような曲面でおおわれ、一部つまみあげたように高くなったところが塔となり、その下は祭壇になっています。外壁は粗い色モルタルの吹き付けで、全体に地面から生えているような造形の建物です。
 案内ボランティアの内池様に、聖堂や設計者の村野藤吾について解説していただきました。1 時間半に及ぶ案内では、教会の聖堂は「改心」のための空間としてしつらえられていること、建物の形体の意味や自然光の取り入れ方、家具に至るまで詳細にご説明いただきました。曲面の室内と直線の椅子が作り出す空間デザインをスケッチし、照明をつけずに窓からの採光だけで作り出される陰影を体験することができました。
 
■H26年度後期 建築学科1年生 フィールドワークIB 第4回新着
 「司馬遼太郎記念館、大阪府立近つ飛鳥博物館、
  大阪府立狭山池博物館」見学 
平成26年10月16日(木)9:15〜17:15 
担当:猪股講師
建築学科1年生 フィールドワークIA
司馬遼太郎記念館
建築学科1年生 フィールドワークIA
大阪府立近つ飛鳥博物館の展示室
建築学科1年生 フィールドワークIA
大阪府立狭山池博物館の水庭
 後期から本格的に始まる建築設計演習にむけて、建築空間の理解を深めるとともに、多様な要求を建築化していく手法やコンセプトの展開方法などを実感するため、安藤忠雄氏の設計による三つの建築作品を見学しました。
 司馬遼太郎記念館は、作家 司馬遼太郎の業績を伝承する記念館で、彼が長年住み続けた自邸と、その隣に建てられた新館からなります。新館の奥にある3層吹き抜けで壁面すべてに書架が配置されている展示室や、さまざまな大きさと形をもつ白いステンドグラスなどをスケッチしました。
 大阪府立近つ飛鳥博物館は、近つ飛鳥風土記の丘にある博物館で、丘の地形に沿った階段状の広場を屋根とし、展示空間はその下にあります。外部から見える階段や高さ30mの「黄泉の塔」などをスケッチし、トップライトから降り注ぐ光の世界と、「黄泉の塔」の下に広がる高さ30mの闇の世界で構成された内部の展示空間を見学しました。
 大阪府立狭山池博物館は、日本最古のダム式ため池として7世紀に建造された、狭山池開発の歴史を主題とした博物館です。周囲環境に融和するために石積で仕上げられた外観や、滝面をもつ水庭、円形の空庭、巨大な堤体の断面などを展示する内部空間といった、ダイナミックな空間のシークエンスを体感することができました。
 
■H26年度後期 建築学科1年生 フィールドワークIB 第3回新着
 「人と防災未来センター」見学 
平成26年10月11日(土)12:25〜15:00 
担当:福本教授
建築学科1年生 フィールドワークIA
震災関連資料の展示を見学
建築学科1年生 フィールドワークIA
液状化のメカニズムがわかる実験を見学
建築学科1年生 フィールドワークIA
建物の外観のスケッチをする学生
「人と防災未来センター」を見学しました.阪神・淡路大震災の経験と教訓を後世に継承し,災害文化の形成,地域防災力の向上,防災政策の開発支援を図り,安全・安心な市民協働・減災社会の実現に貢献することを目指して作られた施設です。西館「防災未来館」は,全面をガラスで覆うファサードが特徴的な建物です.震災を追体験できる映像,震災直後のまちなみのジオラマ模型や様々な震災関連資料の展示などに触れ,同時に世界で起こっている自然災害や津波に関するハザードマップについても知ることができました.また,耐震構造と免震構造の違いや液状化のメカニズムについて模型を通じて学習することができました.さらに,「東日本大震災津波の傷跡」と題する映像を3Dで鑑賞することができ,あらためて自然災害と人間がどう向き合うかについて多くの示唆を受けることができました.その後,建物の外観を中心にスケッチを行いました.
 
■H26年度後期 建築学科1年生 フィールドワークIB 第2回新着
 「(仮称) 吹田市立スタジアム新築工事現場」見学 
平成26年10月4日(土)8:50〜12:00 
担当:福本教授
建築学科1年生 フィールドワークIA
見学に先立って会議室にて説明を受ける
建築学科1年生 フィールドワークIA
PCa部材で構成される躯体
建築学科1年生 フィールドワークIA
PCa部材の接合部
建築学科1年生 フィールドワークIA
現場で製作されるPCa梁部材もある
 
建築学科1年生 フィールドワークIA
クレーンによって楊重されるPCa梁部材
「初期演習」の講義に関連して,建物の躯体工事について学習するために,(仮称) 吹田市立スタジアム新築工事現場を見学しました.見学に先だって,本工事の設計・施工者である竹中工務店の設計部の浜谷副部長様より,プロジェクトのスキーム,設計コンセプト,建築概要,建物の配置計画,平面・断面計画,構造計画,設備計画などについてご説明をいただきました.また,スタジアムの完成イメージをDVDによりご紹介いただきました.作業所の皆様からは,施工計画についてPCa化を中心にお話を伺うことができました.現場では,PCa部材の梁が大型クレーンによって楊重されて所定の位置でセットされる状況を確認することができました.工場で製作されたPCa部材に加えて,現場内で製作されるサイトPCa部材の製作状況を見学しました.地上部の躯体のみならず,フーチング,基礎梁に至るまでPCa化を図ることによって,徹底した省人化を実現しています.見学終了後,会議室にて,免震装置の上に構築される屋根の鉄骨についての説明を伺った後,学生からの質問に対し,丁寧にお答え下さいました.本学科の卒業生が,本作業所に勤務しておられ,学生からの質問にもお答えいただくことができました.
■H26年度後期 建築学科1年生 フィールドワークIB 第1回新着
 「三木家住宅、箱木家住宅」見学 
平成26年9月20日(土)9:00〜16:00 
担当:田中講師
建築学科1年生 フィールドワークIA
三木家住宅の外観
建築学科1年生 フィールドワークIA
三木家住宅の内部
建築学科1年生 フィールドワークIA
箱木家住宅の外観
建築学科1年生 フィールドワークIA
箱木家住宅の軒下
一年生の空間表現演習Uに関連して県内の古民家を2カ所見学しました。民家の外観や構造をスケッチに描き、貴重な文化財の意義を学びました。先ず姫路市林田町の「三木家住宅」を訪れました。多くの人で賑わい、楽しく見学ができました。また最古の民家とされる神戸市北区の「箱木家(千年家)」では静かな雰囲気の中、ゆっくりと見学ができました。内部の重厚な空間が学生の興味を深く惹きつけました。
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