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2018年度 トルコ文化研究センター研究会 第2回

『13世紀のシルクロードから中国へ伝来した建築』

講師
包 慕萍 氏(東京大学 生産技術研究所 協力研究員)

会場の様子

 2018年度第2回トルコ文化研究センター研究会が2019年3月13日(水)に甲子園会館にて行われました。今回は東京大学生産技術研究所協力研究員の包慕萍氏をお招きして「13世紀のシルクロードから中国へ伝来した建築」というタイトルでご講演をいただきました。
 包慕萍先生には、今年度2回の研究会でご講演をいただきました。今回は第2回目として、13世紀のモンゴル帝国時代における都市や建築物について、時系列に沿ってご説明いただきました。元々木造の建築文化を持つモンゴル帝国で、西アジア、中央アジアにおける石造、日干し煉瓦の組積造、ドームやアーチ、ヴォールトといった建築要素を持つ、異なる建築体系が接触し、どのように共存、融和していったかということを、イスラム教のモスクや仏教寺院など、多くの建築事例をご紹介いただきながら、わかりやすく解説していただきました。また、モンゴル帝国の仏教建築へのチベット、インドからの影響など、シルクロードの建築文化の交流について多岐に渡ってご教示いただきました。
 包先生がモンゴル、中国、新疆ウィグル自治区やウズベキスタンなどを調査された際の貴重な写真も見せていただき、シルクロードにおける建築、文化の交流をまざまざと感じることのできるご講演でした。


 

■日時:

2019/3/13(水) 13:30~16:00

■講師

包 慕萍 氏 (東京大学 生産技術研究所 協力研究員)

プロフィール
アジア都市史、建築史専門。中国上海・同済大学建築と城市規劃学院修士修了、東京大学工学系研究科博士課程修了、博士論文は第2回井植記念「アジア太平洋研究賞」受賞(神戸)。日本学術振興会外国人特別研究員を経て、現在は東京大学生産技術研究所協力研究員、法政大学デザイン工学部兼任講師。単著『モンゴルにおける都市建築史研究』(東方書店)、共著『アジアからみる日本都市史』(山川出版社),『近代建築のアジア』(2巻、柏書房)など。

■会場:

上甲子園キャンパス 甲子園会館 西ホール

西宮市戸崎町1-13 (JR「甲子園口」駅下車徒歩10分)

>>甲子園会館へのアクセス

■参加対象者:

入場無料・事前申込不要 (学外の一般の方も参加可能です) 

■問い合わせ先:

武庫川女子学トルコ文化研究センター
TEL: 0798-67-4501