武庫川女子大学建築学科・大学院建築学専攻/建築学科1年生 /フィールドワークIA/H26前期

　毎週土曜日はフィールドワーク

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■H27年度前期建築学科1年生フィールドワークIA 第15回

　「八坂神社、産寧坂、清水寺」見学

平成27年7月25日（土）10:00～12:00
担当：鈴木准教授

八坂神社において祇園造の本殿を見学

石畳と石塀、石垣が特徴的な石塀小路の町並みを見学

産寧坂の町並みを見学

清水寺の本堂をスケッチ

　「日本建築史」の関連で、八坂神社、産寧坂伝統的建造物群保存地区（石塀小路、二年坂、産寧坂）および清水寺を訪れました。
　八坂神社では平安時代に神殿と礼堂（拝殿）を仏教建築様式で一体化させた祇園造の特徴的な本殿を外から見学しました。石塀小路では連続する石塀、石垣と、市電の石が敷かれた石畳と明治時代の和風住宅群からなる町並みについて、二年坂では大正時代に建てられた数寄屋風の町家について、産寧坂では、石段下の江戸時代に建てられた厨子二階の町家などについて、それぞれ理解しました。清水寺では、懸造の舞台と、優美な檜皮葺き寄棟造屋根の本堂の内外を見学しました。

■H27年度前期建築学科1年生フィールドワークIA 第14回

　「御上神社、日吉大社」見学

平成27年7月18日（土）10:00～16:20
担当：田中講師

御上神社の見学

日吉大社のスケッチ

　今回のフィールドワークは日本建築史授業との関連で、御上神社、日吉大社を見学しました。御上神社では入母屋造の本殿を中心に境内を見学しました。三上山も近くに仰ぎ見ることができました。また御上神社を出発したのちは、琵琶湖を横断し湖西に移動し、日吉大社を訪れました。平時より水に恵まれた境内は、台風の影響もあってか特に水量が豊かでした。日吉造の特異な様式を中心に身舎・庇構成についての理解を深めることができました。

■H27年度前期建築学科1年生フィールドワークIA 第13回

　「スキュルチュール江坂」見学

平成27年7月11日（土）10:00～12:00
担当：猪股講師

平面の構成による設計の実例　スキュルチュール江坂

設計者である竹中工務店の内海慎介氏に解説していただく

課題の敷地設定のためリーニュ・ブランシュの庭を調査

　１年生の最初の設計課題である「平面の構成による設計」の参考作品として、設計者の竹中工務店・内海慎介氏に解説をいただき、スキュルチュール江坂を見学しました。同施設は小規模美術館として多彩な空間的工夫がなされており、野外彫刻が置かれたリーニュ・ブランシュの庭と展示室との関係を含め、平面の構成による設計を体感することができました。初めに内海氏より、アメニティ江坂という複合施設をなす周辺施設との関係や設計の経緯、内部空間の構成、レンガ調タイル貼りの壁とコンクリート打放しの壁の使い分け、壁上部ディテールと汚れの関係などについて説明していただきました。その後、各自館内を見学し、内海氏に質問しながらスケッチに取り組みました。その後美術館の外に出て「平面の構成による設計」における休憩所の敷地を設定するため、リーニュ・ブランシュの庭の調査を行いました。

■H27年度前期建築学科1年生フィールドワークIA 第12回

　「浄土寺、鶴林寺、箱木家」見学

平成27年7月4日（土）9:30～17:15
担当：田中講師

浄土寺浄土堂の見学

鶴林寺の見学。

箱木家の見学

　今回のフィールドワークは日本建築史授業との関連で、浄土寺、鶴林寺、箱木家を見学しました。浄土寺浄土堂は大仏様の貴重な遺構です。以前、東大寺南大門の見学を行いましたが、指肘木や鼻隠板、隅扇垂木など、今回はあらためて間近に大仏様建築の詳細を確認することができました。一方で次に訪れた鶴林寺では折衷様の本堂をはじめ、太子堂や常行堂など、多くのすばらしい建築を見学することができました。また、現存最古の民家とされる神戸市北区の箱木家（千年家）では、現地にて管理されている方に説明をいただき、雨降りの静かな雰囲気の中でゆっくりとスケッチができました。

■H27年度前期建築学科1年生フィールドワークIA 第11回

　「大阪市中央公会堂、東洋陶磁美術館」見学

平成27年6月27日（土）10:00～12:10
担当：田崎教授

中之島図書館のルネサンス風の古典的なファサードのデザインについて説明を行う。

森田慶一による中之島図書館事務棟のデザインについても、その基本モジュールや各部のプロポーションなどを確認した。

煉瓦を用いた華やかな中央公会堂の立面を丁寧にスケッチし、近代建築のデザイン・エレメントについても学んだ。

中央公会堂、中之島図書館のファサードのスケッチスケッチ

東洋陶磁美術館の展示室や展示品のスケッチ

　空間表現演習Iの「建物の実測と図面化」と関連して、大阪を代表する近代建築である中之島の中央公会堂や大阪府立中之島図書館のファサードを、全体の構成やプロポーションなどに注意を払いながらスケッチを行いました。また東洋陶磁美術館では、特別展「黄金時代の茶道具」を見学するとともに、小規模な展示室をガラス面などでリズミカルに分節しながら配置した全体構成や、天空光展示の展示ケースの実例などをメモやスケッチに記録しました。

■H27年度前期建築学科1年生フィールドワークIA 第9回

　「慈照寺東求堂、二条城」見学

平成27年6月20日（土）10:00～16:10
担当：田中講師

慈照寺方丈から銀閣を望む

東求堂の見学

二条城の見学

■H27年度前期建築学科1年生フィールドワークIA 第6回

　「未生流笹岡　家元邸」見学

平成27年5月30日（土）10:00～12:00
担当：鈴木准教授

笹岡先生による座敷といけばなの解説

スケッチの様子

学生のスケッチ

　「空間表現演習I」の関連で、実際のいけばなを見学し、理解を深めるために未生流笹岡家元邸を見学しました。
　まず本学建築学科非常勤講師の笹岡隆甫先生から、大正初期に建築された本家元邸の特色や、いけばなと客人をもてなす文化との密接な関係を講義いただきました。いけばながいけられている座敷では、江戸末期の森周峯法橋の手による須磨の図の襖絵を見学したほか、枝や葉を減らすなどのいけばなの基本的な考え方をご説明いただきました。また座敷といけばなだけでなく、玄関や、建築と一体になった庭などをスケッチしながら見学しました。
　最後に今回の演習では、上手にいけること以上に、花を持ち帰ることを通して、花の変化を感じ、花と向き合う時間をとっていただく狙いもあると締めくくられました。

■H27年度前期建築学科1年生フィールドワークIA 第5回

　「観心寺、善福院、長保寺」見学

平成27年5月23日（土）9:30～17:30
担当：田中講師

観心寺を見学する

観心寺金堂のスケッチ

長保寺の見学

　今回のフィールドワークは日本建築史授業との関連で、観心寺、善福院、長保寺といずれも国宝の優れた寺院建築を見学しました。観心寺は河内長野に所在する美しい古刹で、折衷様の優美な金堂があります。ここでは建築の詳細を見学し、折衷された各様式を理解しました。また次に訪れた善福院は海南市の穏やかな田園風景のただ中にあります。禅宗様建築を間近に見学することができ、とても素晴らしい経験になりました。また最後に訪れた長保寺には本堂や多宝塔、大門と由緒ある国宝建築が集まっています。伽藍の奥にある広大な廟所は築き上げられた様々な石垣が特別な雰囲気を作っていました。

■H27年度前期建築学科1年生フィールドワークIA 第4回

　「春日大社、東大寺、興福寺」見学

平成27年5月9日（土）10:20～15:30
担当：田中講師

春日大社を見学する

東大寺南大門の見学

東大寺法華堂の見学

興福寺でのスケッチ

　今回のフィールドワークもまた日本建築史授業との関連ですが、初めての現地集合でのフィールドワークになりました。近鉄の奈良駅で集合した後、春日大社まで歩きました。春日大社では本殿を参拝し、とても貴重な機会になりました。また春日大社からは東大寺まで移動して、南大門、鐘楼、法華堂を見学しました。特に大仏様の詳細を実見することができました。東大寺にてスケッチを行った後は興福寺を訪れ、境内を見学し、そこでもスケッチを行いました。

■H27年度前期建築学科1年生フィールドワークIA 第3回

　「平等院鳳凰堂、宇治上神社、法界寺阿弥陀堂」見学

平成27年4月25日（土）9:30～17:00
担当：田中講師

宇治川にてロケーションの解説

平等院鳳凰堂の説明

宇治上神社の見学

法界寺阿弥陀堂のスケッチ

　今回のフィールドワークは日本建築史授業との関連で、平等院鳳凰堂、法界寺阿弥陀堂といった優れた浄土教建築と、最古の神社建築でもある宇治上神社を見学しました。改修を経た平等院鳳凰堂はすっかり真新しくなり、東面する池の水面に優美な姿を映しこんでいました。また水量の多い宇治川を渡って宇治上神社を訪れると、やはり改修を終えた本殿と拝殿を見学しました。その後バスにて移動し、法界寺を訪れました。存在感のある阿弥陀堂ではお寺の方に解説を頂戴し、境内にてスケッチをさせていただきました。

■H27年度前期建築学科1年生フィールドワークIA 第2回

　「法隆寺、法起寺、唐招提寺」見学

平成27年4月18日（土）9:20～17:00
担当：田中講師

法隆寺五重塔の説明

法隆寺伝法堂の見学

法起寺三重塔をスケッチ

唐招提寺の見学

学生のスケッチ

　今回のフィールドワークは日本建築史授業との関連で、法隆寺、法起寺、唐招提寺と古代の寺院建築を見学しました。法隆寺ではその特異で古風な伽藍配置や建築の雰囲気、飛鳥の様式を伝える組物などを理解しました。また玉虫厨子や百済観音などの見学後、夢殿、伝法堂を確認しました。つづく法起寺では長閑な田園風景のなか三重塔をスケッチしました。最後に訪れた唐招提寺では法隆寺に比べて時代が進んだ建築の詳細を詳しく観察し、飛鳥の様式との違いについて理解をしました。

■H27年度前期建築学科1年生フィールドワークIA 第1回

　「博物館明治村　旧帝国ホテル中央玄関ほか」見学

平成27年4月11日（土）9:00～18:50
担当：鈴木准教授

旧帝国ホテル内部の見学の様子

旧帝国ホテルスケッチの様子

京都中井酒造見学の様子

学生のスケッチ

　新入生の初めてのフィールドワークとして、建築学科の学舎である甲子園会館と関連の深い旧帝国ホテル中央玄関を見学するため、愛知県犬山市にある博物館明治村を訪れました。
　フランク・ロイド・ライト設計により、皇居に面して建てられた旧帝国ホテルは、愛弟子遠藤新に大きな影響を与え、その意匠は７年後に建てられた旧甲子園ホテル（現甲子園会館）に継承されています。旧帝国ホテルは惜しまれつつも1967年に解体され、現在は明治村に中央玄関部分付近のみが移築・保存されています。まず内外を見学しながら、、明治村、および旧帝国ホテルの概要、歴史を理解し、材料の特徴だけでなく、階段による目線の高さの変化、天井や壁等による遮蔽縁などといった空間構成の特徴を学びました。その後実際にスケッチし、特徴的な空間構成の理解を深めました。
　その他の木造建築の見学では、木造の基本的な構造や小屋組、町家建築の特徴などについて理解を深めました。

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